必読!ポーランド旅行で知っておくべきこと

Gdybyを用いて願望や希望を言ってみましょう

まだ具体的には言いませんが
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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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ああだったらいいなぁ、こうだったらいいなぁ、と思うことは誰にでもあるでしょう。また、「もし◯◯だったらどうする?」なんて、会話の中で振られることもよくあるのではないでしょうか。

今回はそんな「願望や希望の表し方」をポーランド語でマスターします。

最後の方には例文をたくさん用意しました。ややこしそうに見えてシンプルな用法なので、日常会話でも意識しながらゆっくり少しずつ覚えていきましょう。

中級レベル向けレッスンです

仮定法 “gdyby” は、初級者の方にはやや難しい文法です。ある程度のかんたんな日常会話ができ、動詞の時制による活用などをすべて勉強された方に向けてのレッスンとなります。

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仮定法の gdyby は英語の if

もし春に日本へ行くなら桜を見たい…
Zrozumiałbyś, kiedy używamy “gdyby” szybciej, gdybyś znał zdanie warunkowe z użyciem “if” w języku angielskim.

さっそく難しい文が出てきましたね。

これは、「もしあなたが英語の仮定法 “if” を知っていれば、”gdyby” を理解しやすいでしょう」といった意味です。

この文は、仮定法 “gdyby” を用いているのにお気づきでしょうか。

“gdyby” の文法は “if” と似ています。それはつまり、日本語の「もし〜」の用法とほぼいっしょだということです。上の例文はあえてそう言ってみただけなので「英語が分かっていた方が理解は早いのか」と落ち込む必要はありませんよ。

また、日本語でも「もし〜」は願望や希望を意味しますが、後悔した時にもよく使いますよね。 仮定法はポジティブな表現だけでなく、ネガティブな表現でも使えることを覚えておきましょう。

ポイント
gdyby は願望や想像、仮定を表す

ただし、「もし誤りがあったら教えてください」「もし遅れるようなら連絡をください」といった現実味のある表現に対しては、どちらかというと "jeśli" を用いることが多いです。gdyby は非現実的なことに対してよく用いられる仮定法ですが、口語では jeśli と同じような用い方になるので使い分けなどはあまり難しく考える必要はありません。

 

仮定法 gdyby 文の構造

構造はとてもシンプルです
Gdybym/Gdybyś/Gdyby…(①)+ 3人称過去形の動詞を用いた文(②)+ 過去形の動詞を用いた主節(③)

仮定法 “gdyby” の典型的な文構造は上記のような形になります。

日本語で「もしあなたを知っていたら、私は幸せだった」の文をこの構造に当てはめれば、「もし〜なら(①)あなたを知っていた(②)、私は幸せだった(③)」というようになります。

この構造をもっと具体的に解説すると、”gdyby” は②の主語によって形を変え、②は常に3人称過去形の動詞を用いた文となり、③の主節の動詞は語尾が “-bym/-byś/-by…” という形になります。

では、①が主語によってどのように形を変えるのか見ていきましょう。

単数の場合の変化
 1人称 gdybym グデベム
 2人称 gdybyś グデベシ
 3人称 gdyby グデベ
複数の場合の変化
 1人称  gdybyśmy グデベシメ
 2人称  gdybyście グデベシチェ
 3人称  gdyby グデベ

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3人称は単数も複数も同じです。

3人称が共通して “gdyby” になることのみ気を付けていれば、すぐに覚えられますね。そして、このすぐ後ろに続く文の動詞が3人称の過去形になるということだけ注意すればOKです。

つまり、 動詞 “mieć”(ミエチ – 持つ)なら miał/miała/miało(単数)あるいは mieli/miały しか用いることはないということです。慣れていなければ、ついつい人称を合わせがちなので最初はゆっくり焦らず文をつくっていきましょう。

で、ちょっとややこしいのが③の主節で用いられる動詞の形。落ち着いて見れば、これもカンタンですけどね!長くなるので、次の項目で解説します。

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推定や丁寧語を表す動詞の形

仮定法以外でも使う場面多し
③の動詞の語尾には、”-bym/-byś/-by…” が付きます。この形の動詞には、推定や丁寧語の意味合いがあります。

例えば、「〜したいのですが」と丁寧に言う時は “Chciał(a)bym〜” と言いますよね。これは英語で “I would like to” と同じ用法で、過去形のイメージは「離れる」です。現在から離れる事柄(=過去)に過去形を使い、自己主張から遠のく表現(控えめ)にも過去形を使います。

これら “-bym/-byś/-by…” を語尾に付け加える場合、前の動詞の形は過去形となることに気を付けましょう。1つの動詞に付き13のパターンがあります。

では、通常の状態動詞 “być” の単数過去形変化を見てみましょう。

 単数(通常の過去形)
1人称 2人称 3人称
過去形  byłem  byłeś  był
 byłam  byłaś  była
 –  było

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次に “-bym…” が付く “być” の単数過去形変化を見てみましょう。

 単数(”-by…” が付く場合)
 1人称 2人称  3人称
 過去形  byłbym  byłbyś  byłby
 byłabym  byłabyś  byłaby
 – byłoby

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この表をよく見ると、作り方が分かってくるはず。単純に3人称過去形をベースにして、1人称であれば “bym”、2人称であれば “byś”、3人称であれば “by” をくっつけてやればよいのです。

過去形では以下のようになります。

 単数(通常の過去形)
 1人称 2人称  3人称
 過去形  byliśmy  byliście  byli
 byłyśmy  byłyście  były
複数(”-by…” が付く場合)
1人称 2人称 3人称
過去形 bylibyśmy bylibyście byliby
byłybyśmy byłybyście byłyby

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他の動詞も同じように形を作っていきます。こうやって見ると「かんたん!」と思えるのですが、いざ仮定法で文を作れと言われると考え込んでしまいます。

頭の体操がてら、毎日仮定法で色んな文を作ってみるとよいかもしれませんね。

ポイント
推定や丁寧語を表す "-bym/-byś/-by..." が語尾に付く動詞は、通常の過去形3人称の動詞をベースに作っていきます。単数であれば、1人称は "bym"、2人称は "byś"、3人称は "by" を加え、複数であれば、1人称は "byśmy"、2人称は "byście"、3人称は "by" を加えます。

 

例文を見てみましょう

読めば読むほど分かってきます
まだ「分かったような、分からないような…」と思っているあなた。とにかく、例文を読んでいってください。

  1. Gdybym Ciebie znał byłbym szczęśliwszy.
    もしあなたを知っていたら、もっと幸せだっただろう。
  2. Gdybym był w Tokio poszedłbym do Sky Tree.
    東京にいたらスカイツリーに行きたい。
  3. Gdybyś chciał coś poprawiać, powiedz mi.
    もし訂正したかったら私に言ってくれ。
  4. Gdybyś miała przyjaciela, to byłabyś szczęśliwa.
    もしあなたに友達がいたら、幸せだっただろうね。(すごく嫌味)
  5. Gdyby Piotr miał więcej pieniędzy, kupiłby auto.
    もしピオトルがもっとお金を持っていたら、車を買うだろう。
  6. Gdyby Ania miała urlop, pojechałaby na wakacje do Osaki.
    もしアニャが休暇を取ったら、大阪にバケーションに行くだろう。
  7. Gdyby Ewa mieszkała w warszawie, musiałaby znaleźć lepszą pracę.
    もしエヴァがワルシャワに住むなら、ましな仕事を見つけなければならない。

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以下は、私が語学学校に通っていた時のレッスンで作った文です!

訳は載せません。私は中級でこの文章をつくったので、もしあなたが中級レベル以上であれば分かるはずですよ (^ ^)

Pytanie “Co byś zrobił gdyby został Ci tylko jeden dzień życia?”

【私の答え】Gdybym miała tylko jeden dzień życia, kupiłabym bilet do Japonii żeby spotykać się z rodziną i nawet kilka godzina została, byłabym szczęśliwa.

Pytanie “Co byś zrobił gdybyś wygrał trzy miliony euro?”

【私の答え】Gdybym wygrała trzy miliony euro, chciałabym zbudować centrum kulutralne w którym możemy pokazać kulutrę japonii, nauczyć się japonskiej kuchni, oglądać japońskie filmy albo czytać manga.

Pytanie “Co byś zrobił gdybyś zobaczył złodzieja w swoim domu?”

【私の答え】Gdybym zobaczyła złodzieja w moim domu, byłabym zaskoczona i potem zadzwoniłabym na policję.

 

レッスンはここまで!

お疲れさまでした!
どうでしたか?今回のレッスンをきちんと理解できれば、怖がらずに仮定法をどんどん作っていけると思います。

仮定法がスラスラと言えれば、大したものですよね。私も、よく使う動詞を用いた仮定法であればすぐに言えますが、やはりちょっと複雑な表現になると頭で考えなければいけません。

それでもポーランド人の前でカンタンな文でもサッと “Gdybym miała….” とミスなしで言えたら驚かれること間違いなしです。仮定法では2つ以上の文節を組み合わせるので難易度は高いですが、これを身につければ自信にも繋がるでしょう。

私も特訓中です。お互いに少しずつ慣れていきましょう!お疲れさまでした♪
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今日のポーランド語はお休み

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あやか
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