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ルブリンでぜひ、皆さんに行ってほしい教会を3つ厳選しました。
ポーランドは敬虔なカトリックの国、と言ってもキリスト教徒の割合が少ない日本に住む日本人としてはどう敬虔なのかパッとこないでしょう。でも教会に行くと、一目でその意味が分かります!
聖ペトロと12使徒の教会

1636〜1658年に建設されたこの教会は、1768年に火災に見舞われ、1864年に再建されました。
淡い多色彩のネオバロック調の壁画が一番の見どころですが、それらは19世紀後半、地元ルブリンの画家によって描かれたものです。また祭壇にある絵は、20世紀中頃に描かれました。

私は日曜日、夫とともにこの教会のミサに参加したのですが、その最中はキョロキョロと壁画を眺めていました…(集中力がなくてごめんなさい)。
壁画が美しい教会自体はポーランドにまだまだ沢山ありますが、ここは何かがちがう。そうずっと考えて分かったことが1つ。この教会、両側に目立ったチャペル(礼拝堂)がないんですよね。
いや、明確にいえばチャペルはあるのですが、それすら壁画で描かれているというのがとても新鮮に感じられました。写真は明るい時間のものですが、夜に行くとまったく印象が異なると思います。
住所:ul. Królewska 9, Lublin
ルブリン大聖堂

こちらは、聖ヨハネ福音大聖堂とも呼ばれているルブリン大聖堂。
大聖堂はポーランド語でカテドラ(katedra)と言いますが、こちらの大聖堂はアルヒカテドラ(archilatedra)と言い、それは大司教座のある聖堂を指します。カテドラには司教がいますが、アルヒカテドラはさらに上の権威をもつ大司教がいるというわけです。
この大聖堂は16世紀後半、バロック様式で建てられましたが、1753年には火災に遭い現在の姿に再建されました。
イタリア以外の国に建設された、国外最初のバロック様式の建築物の一つとして当時は注目されていたそうです。


教会内の装飾はとても豪華で、特に立体感のある天井画はひと際美しいです。
また、オーソドックス(正教会)のようにイコンが多く並べられており、色んな面で他の教会とは異なる特徴を持ちます。古き美しいカトリック教会を見るなら、ルブリン大聖堂はマストでしょう。
大聖堂の隣には塔があるので、体力に自信のある方はぜひ上ってみてください。






塔自体があまり高くないため、市街一望というほどではありませんが、上ってみる価値あり。最後に、大きな窓のようなドア?をくぐるようにして展望台に出るのが面白かったです。
住所:ul. Królewska 10, Lublin
聖ドミニコ教会

最後に紹介するのは、旧市街の東に位置する聖ドミニカン教会。
教会のすぐ側に修道院もあり、ドミニコ会の修道士達が暮らしています。
この教会の歴史は、なんと760年も前に遡ることができ、ルブリンでも最も古い教会の1つだそうです。1575年に大きな火災に見舞われましたが、17世紀には現在の姿に修復されました。


教会内の装飾はルブリン・ルネッサンス調であり、ルネッサンスとしてはモダンなデザインに分類されます。しかし、ところどころバロック調のチャペルも。
聖ドミニカン教会は2007年、歴史的価値の非常に高い建築物として、欧州遺産ラベルに登録されました。2013年夏には2000人もの巡礼者がここを訪れ、ちょっとした話題になったことも。
上記2つの教会に加え、ルブリンに来たからには見逃せないスポットです!
住所:ul. Złota 9, Lublin
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msza święta
msza święta(ムシャ・シフィエンタ)は、「日曜日/祝日(安息日)のミサ」という意味を持ちます。
教会の表側に必ず書いてあるフレーズですが、日曜日やカトリックの祝日に教会を “観光で” 訪れる場合は、よくチェックしておきましょう。この時間帯はミサをやっているので、(信者以外でもミサに参加することはできますが)教会内の見学はできません。

