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主婦の方なら、知らない国の食費や物価も少し気になりませんか。
私は今は家計簿は付けていないのですが、一度お金の流れをきちんと把握するために去年の8月〜11月にかけて家計簿を付けていました。
見返して気付いたことがあったので、それも含めて書いていきます。ポーランドにお住まいの方、またはお住まい予定の方の参考になれば幸いです。
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このページの目次
1. 私の家計簿をザッと紹介
2. 80の食品の物価
。野菜 warzywa
。果物 owoce
。乳製品 nabiał
。肉類 mięso
。魚類 ryby
。その他 inny
3. 私たちの食費が安いワケ
4. この記事のまとめ
私の家計簿をザッと紹介
家計簿の内訳まで載せられませんが(キリがないので)、その4ヶ月間はいくら使ったのか見てみましょう。
※1PLN=30円
あまり安定していなかった
人数 :夫婦2人
買い物平均回数:10回
- 08月 593,85PLN
- 09月 385,12PLN
- 10月 43.67PLN
- 11月 575.53PLN
以上、合計1,598.17PLN
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日本円にして合計47,945円です。
8月が最も高いですが、大きな蜂蜜を4瓶まとめ買いしたり、暑いからとスイカやアイスをやたら買っていたのが原因でした。9月は8月に買いだめしたもので安く乗り切り、10月は15日間の一時帰国で安くなっています。
11月からは横着して何を買ったのかまで書かなくなったのですが、8月のようにまとめ買いをしたんでしょう。
こんな感じであまり安定していない私たちの食費ですが、やはり当初は食費にいくら割り当てるべきか検討がつかず、夫に「月にいくらだと思う?」と尋ねたことがありました。すると
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……。それでも3万円、日本人の皆さんにとっては激安でしょう。
でもこちらのお給料は10万円とかザラなので、そんなもんですよ。うちの夫は会社勤めの建築家としては幸いにも多くもらっている方ですが、院卒でも最初は手取り10万円がふつうです。
しかし、これはあくまでうちの家庭。

ポーランド一般家庭の平均は300PLN/1人だそう。一人暮らしでは500PLN以上かかる人が多いようですが、それでもやりくり上手に思えます。
あ、ちなみに私が作っているものは基本的に日本風料理です!夫も、ポーランド料理より和食が好きなので。
写真の料理(ドリアの発祥は日本だそう)は、夫以外にも毎回大好評。
80食品の物価
食費の合計がいくらになるかは、買う量や家庭の人数にもよるでしょう。最も参考になるのは、食品1つあたりの値段ではないでしょうか。
そこでちょっと頑張って、80食品の物価を載せてみました!お店によって差があるかもしれませんが、私の近所のスーパーでもこのような感じです。
野菜 warzywa

日本ではうんと高い野菜もポーランドでは、いや、海外では本当にお手頃価格で新鮮な野菜を買うことができます。
特にヨーロッパはEU連合加盟国同士で様々な食品をお得に輸入・輸出できるので、ポーランドも野菜を作ってはせっせと輸出しているようす。
トマトやスイカ(スイカは野菜?)など太陽の力が大いに必要なものはスペインやイタリア、ポルトガルからの輸入が多いですが、根菜はポーランド産が目立ちます。そんな野菜は、”Jestem z Polski”(ポーランド出身です)と国産アピールもかかせません。
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- キャベツ 40円/1つ
- レタス 60円/1つ
- トマト 60〜90円/キロ
- ミニトマト 180円/500g
- きゅうり 150円/キロ
- 玉ねぎ 75円/キロ
- じゃがいも 30円/キロ
- 人参 75円/キロ
- 白菜 105円/キロ
- 大根 100円/細め1本
- ブロッコリー 78円/一房
- ほうれん草 150円/250g
- もやし 145円/200g
- とうもろこし 110円/缶
- かぼちゃ 45円/キロ
- ネギ 45円/1束
- カモネギ 84円/1束
- パプリカ 390円/キロ
- 赤ビート 60円/キロ
- アボガド 120円/1つ
- 白い豆(?) 95円/400g
.※季節によって変動あり
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ピンクは、あんまり日本と変わらない気がするお野菜達です。
日本では1つ単位で買うことの多い野菜ですが、こちらではグラム・キロ単位で買います。だから安いというのもあるでしょうが、日本と比べてはダメ。
パッケージに入っている野菜は計り売りより高いですが、BIOや無農薬野菜などそれなりの理由があります。
果物 owoce

ポーランド国産の果物といえば、リンゴやイチゴ。でも9割リンゴ。
その他の果物はイタリア産、スペイン産などが目立ち、アフリカ産のものを見かけることもあります。果物は野菜と比べて高めの印象がありますが、それも輸入に頼っているからでしょう。
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- イチゴ 180円/500g
- キウイ 60円/1つ
- バナナ 145円/キロ
- スイカ 90円/キロ
- パイナップル 130円/キロ
- リンゴ 30円/キロ
- 梨 60円/1つ
- 柿 75円/1つ
- マンゴー 240円/1つ
- パパイヤ 210円/1つ
- ぶどう 540円/キロ
- 白ぶどう 330円/キロ
- メロン 195円/キロ
- ラズベリー 300円/125g
乳製品 nabiał

日本人が乳製品を買うと言ったら、牛乳やヨーグルト、チーズ、卵くらいな感じがします。バターも高いですしね。
しかし、ポーランドでは乳製品のバリエーションが多すぎてチーズ1つ買うにもすごく迷う。クリーム系も多く、私はまだ生クリーム以外に手を出す勇気がありません。値段もやはりお手頃で、野菜同様に国産アピールが目立ちます。
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- 卵L 130円/10個入り
- 牛乳 70円/1L
- バター 87円/170g
- クリームチーズ 70円/100g
- フィラデルフィア 120円
- チーズ 140円/150g
- ヨーグルト 40円/150g
- 生クリーム 160円/500m
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卵に関しては、特に安いものと高いもので値段の設定が激しいです。
スーパーでは、”Farmio” という卵をよく見かけますが、これは8個入りでも300円とやや高め。しかし、テスコの10個入りLサイズは120円と日本のものとあまり変わりありません。
肉類 mięso

このお肉もピンキリなのですが(ハムといっても何十種類ありますし)、平均的な値段を載せてみました。
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- ブタのハム 160円/140g
- 豚肉 360円/キロ
- 牛肉 600円/キロ
- 鶏胸肉 453円/キロ
- 牛肉ミンチ 440円/キロ
- 手羽先 300円/キロ
- 砂肝 115円/キロ
- 豚トロ 375円/キロ
- カバノセ 900円/キロ
- パルフキ 110円/200g
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カバノセ?パルフキ?という方はこちらの記事をご覧ください。
魚類 ryby

ここには精肉店はあっても魚屋さんは見かけない気がします。
でもだからってサーモンしかないと思ったら大間違い。最もパッケージでよく見かけるのはサーモンですが、サバやマス、ニシンなんかも日常的によく食べます。そりゃ生じゃないですけどね。
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- タラ 387円/キロ
- サーモン 1,107円/キロ
- サバの薫製 327円/キロ
- マス 597円/キロ
- コイ 345円/キロ
- ニシン 477円/キロ
- カレイの薫製 90円/1匹
- オヒョウの薫製 300円/1切
- キャビア 330円/100g
- イカ 1,192円/キロ
- カニ 1,841円/キロ
- 海老 1,050円/キロ
- タコ 1,816円/キロ
- ロブスター 5,000円/キロ
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カレイの薫製からは、魚売り場で見かけることはあっても普通の人は買わないと思います。未知の食べ物ですから。
その他の食品

なにもかもカテゴリーに分けていると細かくなりすぎるので、その他のものをこちらにまとめました。
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- シャーベット 550円/2.5L
- バニラアイス 130円/1L
- ミントアイス 550円/2.5L
- 蜂蜜 300円/370g
- キッコーマン 777円/1L
- パスタ 90円/400g
- スプライト 90円/2L
- ケチャップ 80円/360g
- トマト缶 60円/400g
- ツナ缶 120円/400g
- 砂糖 90円/キロ
- カカオ 113円/80g
私たちの食費が安いワケ
ポーランドに住む駐在さんの家庭なら、もっともっと食費は高いでしょう。
でも私も期間限定でここに住んでいるならまだしも、ポーランドに一生暮らすつもりですからこの先何十年と日本の食品に頼っているわけにはいきません。
よく日本食を買う余裕がないと思われがちですが、金銭問題より手に入りにくいという問題があります。オンラインショップでも購入できますが、それでも日本では見かけない日本食品ばかり。
それだったら、別に日本の食品に固執する必要などありません。
ジャスミンライスが主食

「日本のお米じゃないと!」と、わざわざ日本米(たいていはイタリア産の)を買っている日本人家庭も多いようですが、ジャスミンライス(別名:香り米)もなかなか美味しいですよ。
しかも960円/5キロ。日本では3000円/5キロです。
夫に日本から持ってきた日本米をこっそり食べさせたところ、まったくこれっぽちも気付いていなかったので、うちではもうジャスミンライスのみ。
後から「これ、日本米だよ」と言っても「そう言われたらそんな気も…」と。
私も炊きたてであればジャスミンライスも日本米もそんなに大きく変わらないと思うんですよね。ここで買う日本米がめちゃくちゃ美味しいってわけでもないですし(ごめんなさい)。
でもジャスミンライスを日本の米っぽく仕上げるには、コツがいります。炊き方はまた別記事で紹介しましょう。
外食をしない

日本人はよく外食をしますが、ポーランド人がレストランで食事をするのは特別な機会や、旅行の時。
高くつくとかの問題より、外食すること自体が特別なので「わざわざ、習慣的に外に出て食べる意味が分からない」らしいです。ここは文化のちがいですから、なるほどと思っておきましょう。
カフェでの食事はふつうですし、友人と夜会うとなればパブでビールを数杯飲みながら…といった感じ。
ただ、レストランと呼ばれるような場所に毎週のように行くというポーランド人は、仕事での付き合いを除いてあまりいないのではないでしょうか。
食べ物を分けてもらえる

これは実家が近い特権かもしれませんが、お義母さんの実家が農家なので果物や卵、肉をよく分けてくれます。
お義母さんは5人の子どもの母だけあって節約家ですが、それでも絶対良いものしか買いません。ちょっと値段は高くてもちゃんと原材料が分かるものを買いますし、野菜や果物も無農薬オンリー。
たまーに安かったからと綺麗な果物(つまり農薬使用)を買ってきますが、念入りに水で洗っています。
それもあって、夫の両親が田舎から戻った次の日は健康的で美味しい野菜や肉のお裾分け。1週間も賄える程ではありませんが、それでも十分です。
実家に行く度、「ケーキはいる?卵はいる?」と聞いてくれるのですが、毎回もらってばかりは厚かましいと一応お断り。でも夫が一人で実家に行くと絶対ケーキを手にして帰ってきます(笑)。
日本の調味料は買いだめ

「だから食費安いんじゃん!」と言われたら身も蓋もないのですが、私がここでよく使っている調味料は醤油とかつおだし、あと味噌や一味くらいです。
みりんや酒、ウスター/とんかつソースは代用ができますし、しいて言うならたこ焼きやお好み焼きソースは買いますけど、それでも頻繁には使いません。
その内どうやって代用しているかという記事も書いてみようと思います。
この記事のまとめ
やっぱり安いという感想を持たれた方が多いはず。私も在住者ですが、まだ安いと思いながら買っています。
でも日本は特別食材が高い。
学生時代にイギリスやカナダにいた時もあまりの食品の安さとバリエーションにびっくりして、ついついスーパーで写真を撮っていたのを思い出します。
日本で本当に本当に節約するならもやしを食べるしかないですが、ここではリンゴやジャガイモだけで生き延びれそうな感じ。もやしよりよっぽど栄養価値があって健康的ですしね (o^ ^o)
最後までお読み頂きありがとうございます☆



あやかさん、素敵な記事ありがとうございます。何度かあなたの記事を読んでいたのですが、初めてコメントさせて頂いてます(^^)ポーランド夫がいる者です!
食費の節約大事ですよね。
ヨーロッパは、野菜果物は本当にやすくて感動してます。一キロ単位で買えるのも素敵。今は日本在住ですが、ポーランドにいるときはお菓子の代わりに果物を美味しく頂いてました。私は、ポーランドにいるほうが日本にいるよりヘルシーに過ごせますね。笑
うちのポーランド夫も、あやかさんの義理のお母様同様、オーガニック志向で特に卵と肉には拘っていますね。
日本は食材高いですよね!義理の両親に日本での野菜の各々の値段を教えたらびっくりされました。
あやかさんの記事はとてもわかりやすいし、面白いし勉強になってます。ポーランド語マスターされたのも尊敬です。
これからもポーランド情報伝えてください!
アーシャさん
こんにちは、管理人の綾香です。
アーシャさんもポーランド人のご主人がいらっしゃるのですね (^ ^)
今は日本在住とのことですが、またポーランドに戻られることがあるのでしょうか。私たち夫婦の場合、日本に住む可能性はほぼないです…!
最近は慌ただしいので、この記事を書いた時のように夫婦でスーパーへ行くことも稀になりました。一時的に家計簿をつけていないため、食費は分からないものの交通費は移住当初と比べて上がっています。
おやつの代わりにフルーツが食べられるっていいですよね!今年の夏は去年みたいにマーケットに通うことは出来ませんでしたが、去年は一日500グラムほどのラズベリーを一人で平らげていました (^ ^;) 日本に帰ったとき、食べ物で足りないと思うのはやはりフルーツです。
これからも、現地に住む私だからこそ発信できることを記事にしていきたいと思います。ポーランド語をマスターしたというにはまだ早いですが、余裕ができれば身につけた知識もシェアしていきたいです。
ぜひ、今後ともブログ「ポーランドなび」をご愛読ください!(^o^)