【地下探検】タルノフスキェ・グリ銀鉱跡のツアー



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タルノフスキェ・グリ銀鉱跡の記事を書いたところ、複数の方から「興味がある」というお問い合わせをいただきました!とっても嬉しいです (^o^)

当記事では、実際に私と夫が銀鉱跡へ行ったときのようすを紹介しています。

新世界遺産タルノフスキェ・グリ銀鉱跡に行こう!

2017.07.20
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いざ、地下の世界へ!

2017年7月18日撮影

ツアーでは終始ガイドさんといっしょに行動します。今回は全員で20人ほどのポーランド語ツアーに参加しましたが、あとから英語のバッチを付けたガイドさんがグループをつくっていました。

まずは、安全のヘルメットを被ってエレベーターで地下へ降ります。

同じ地下探検でも、ヴィエリチカ岩塩坑とはまた違う雰囲気にワクワクしながら出発。エレベーターは秒速2メートル、およそ1分で「銀の間」に到着します。

2017年7月18日撮影

ここでガイドさんから、壁の電気ケーブルに触らないようにと注意が。小さな子どもたちは興味津々なので、なんにでも触ろうとしちゃいます。

さて、約200年前、ここ「銀の間」でガレナ(方鉛鉱)が採掘されました。

ガレナは鉱物の一種で、世界中で比較的多く見つかっています。日本でもよく採掘されていましたが、日本国内で鉛を採掘する鉱山はすべて閉山しました。

アジアでたくさん採れるのはやはり、土地の広い中国。アメリカや南米でも採掘され、未だに減ることはありません。

現代の日用品には欠かせない鉛

ここで採れるガレナの86%が鉛で、その中に0.2%から0.5%の銀が含まれていたそう。掘れば掘るほど銀の量はだんだん少なくなっていったとか。

それでもこの坑道の深さは、約300メートルにも及ぶのです…。

進んでいく途中で採掘に使われた道具も見ることができますが、最初は爆破技術もなかったために地道に掘ってきたのだと思うと、なんだか溜め息がでますね。

 

地下での作業はとても危険

2017年7月18日撮影

坑道はせまく、一列縦隊で進んでいきます。そして、だんだんと寒気が…。

ヴィエリチカ岩塩坑があまり寒くないので甘くみていましたが、ここはかなり温度が低いです(体感温度は10度)。夏だけに半袖の人がちらほらいましたが、皆さんずっと腕をさすっていました。

2017年7月18日撮影

こんなに暗くて寒い中、鉱夫は黙々と一日12時間(それも肉体労働!)も働いていたそうです。早番や遅番もあり、ほぼ一日中採掘が行われていました。

掘ったあとは崩れてこないよう、上や下の写真のように縦や横に並べた木で天井を支えます。常に倒壊や洪水の危険性があったため、地下での作業は死と隣り合わせ。現代の人には耐えきれないと思うほどの体力や緊張感を要しました。

2017年7月18日撮影

2017年7月18日撮影

2017年7月18日撮影

大きな脅威となりうる水は定期的に外へ出さねばならず、初期の頃はバケツに水を入れて運んでいました。

しかし後に馬力で動かす汲み上げ機が導入され、18世紀の後半にはスチームエンジンが登場。このときには70人の鉱夫がここで働いていましたが、最終的には660人にまで増加しています。

そして、危険はまだありました。

それが鉛の毒。中にはほんのわずかな量を摂取しただけでも人体に悪影響を及ぼす種類があります。また塵のように非常に細かい鉛は体内に吸収されやすく、血液中に流れてしまうのです。

坑道の奥は換気が悪く、鉱夫の寿命はそれほど長くはありませんでした。

2017年7月18日撮影

こちらは聖バルバラの像。カトリック教会において、聖バルバラは危険な場所で働く人々を見守る聖人です。

ヨーロッパ中の銀鉱など地下の採掘場はもちろん、トンネル工事現場でも聖バルバラの像はよく置かれています。

鉱夫たちは、聖バルバラにお祈りしてから作業を開始するのが日課でした。

※現在の銀鉱跡は安全です

 

触れると賢くなる水?!

2017年7月18日撮影

ガイドさんが「子どもたちに朗報!」ということで、触れると賢くなる水の出所を教えてくれました(笑)。

雫のようにわずかに落ちてくる程度で到底飲めませんが、健康にもいい水だそうです。でも、水銀という言葉が頭をよぎってなかなか飲む気にはなれません!

 

ボートに乗って次のシャフトへ

2017年7月18日撮影

ツアーが後半にさしかかった頃、待ちかねていたアトラクションの登場です。

深さ80メートル、全長270メートルの水路を約10分で移動。転覆しないようバランスよく座る必要があるため、ガイドさんの指示に従って乗ります。

2017年7月18日撮影

2017年7月18日撮影

別の場所にはチャルネ・プストロングという水路もあり、そこでも同じようにボートに乗ることができます。

チャルネ・プストロングは「黒いマス」という意味で、川から泳いできた黒いマスが見られるためにそう名付けられました。採掘場は真っ暗なため、マスの色も黒くなってしまうのだそうです。

 

つづきは現地でのお楽しみ

2017年7月18日撮影

ほかにも見どころが多くあり、銀鉱跡の見学というよりは地下探検といった感じでした。そして、すごく神秘的

銀といえば日本では石見銀山が有名です。そちらはまだ行ったことがないのですが、ヴィエリチカ岩塩坑でも「石見銀山」のワードはお客さまからよく聞くので興味がわいてきました。

それにしても、数百年前にここで働いていた人々を想像すると頭が下がりますよね。基本的な採掘技術は日本もヨーロッパも変わらないと思います。

このあと色んな資料をもらって、さらに理解を深めることができました。

2017年7月18日撮影

2017年7月18日撮影

2017年7月18日撮影

ということで、南ポーランドへ訪れる際はぜひ、世界遺産タルノフスキェ・グリ銀鉱跡にもお越しください!

ここで多くの日本人観光客の方々とお会いできるのを楽しみにしています☆

新世界遺産タルノフスキェ・グリ銀鉱跡に行こう!

2017.07.20
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今日のポーランド語

srebro

srebro(スレブロ)は「銀」という意味です。銀鉱は “kopalnia srebra”(コパルニャ・スレブラ)といいます。

 

最後までお読み頂きありがとうございます☆
あやか
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