ポーランドの出産事情を検証!意外な事実が判明…



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私たち夫婦もそろそろ子どもを考えているので、先日産婦人科の妊娠前の検査を予約してきました(診察は6月)。

日本でも経験のない産婦人科。

ドキドキしますが、先生はアメリカでも医学を学んだというエリートで英語はペラペラだそうです。でも最低限、自分も知識を付けておくべきだと思ったのでポーランド語で調べることにしました。

また、当記事はポーランド在住のある駐在員ご家族の奥さんからのリクエスト記事でもあります。特に帝王切開についてとても不安に思われていたので、私なりに情報が提供できればと思いました。
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このページの目次
1. どこの病院へ行くべきか?
2. 医療レベルは安心?
3. 出産・入院時の環境は?
4. 費用はどれくらいかかる?
5. 帝王切開が普通って本当?
6. この記事のまとめ

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どこの病院へ行くべきか?

病院や医者は慎重に選びたい

ポーランドの医療システムは、日本のそれとはまったく異なります。

まず、大きなちがいは医療費は原則無料であるということ。そして病院には公立病院(プブリチュネ)と私立病院(プレヴァトネ)があり、無料で医療を受けられるのは公立病院のみとなります。

ここでよく話題に出されるのが「タダで治す公立病院より私立病院の方がいいのでは?」という大きな疑問。

これはケースバイケースですが、実は、ほとんどの医者が公立と私立を掛け持ちしています。先生それぞれの技術の問題は日本と同様あったとしても、「公立の先生は腕が悪い」「私立の先生だからベテラン」というのは誤った考えです。

ただし、公立だと先生を指名することもできませんし、好きなタイミングで予約を取ったり、臨時対応、細かいケアを施してもらうことが難しいといった問題があります。そうなると、やはり有料でも私立を選ぶ人が出てくるでしょう。

全体的にポーランドの女性たちは最初の妊娠では私立を選び、2人目からは公立を選ぼうとする女性が増えているようです。しかし、当然意見は分かれます。

何人目の妊娠であろうが、こればかりは大事な大事な我が子のこと。

まず、出産経験のあるポーランド人女性の91%が私立で診察/出産を経験しており、ネットでも意見を調べてみると、「費用は多くかかったとしても、そこで節約したいとは思わない」というお母さんの主張がかなり目立ちました。

そして私が1時間かけてよーく調べた結果、選択の余地なく私立病院で診察を受けるべきという結論が出ました。

公立病院の場合、運の要素があまりにも強すぎます。病院によっては先生に診察してもらえなかったり、ただお腹の大きさを確認したり、血液検査のみであったり、なんと出産までの診察回数が5回未満の場合もあるとか。

また、公立だと希望してもエコーをしてもらえないことが多いようです。すべての面で公立が劣るということは全くないのですが、産婦人科に関しては私立を選ぶのが一番良いように思えました。
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どちらがよいかは何科による

ここで知ってもらいたいのは「すべてにおいて私立病院が良いのか」というと答えはノーであること。

例えば、主人の父は舌に腫瘍ができて入院・手術をしましたが、公立病院で十分なケアをしてもらっていました。特に腫瘍や癌など重い病気となると優先で早く診てもらえますし、私立であれば同じようなケアでも莫大な費用がかかります。私立の産婦人科はそれなりに大きな出費であったとしても、やはり90%以上のポーランド人女性が私立での出産経験があることから払えないほどの額ではありません。

 

医療レベルは安心?

日本と比べてどうなのか

ポーランドの医療水準はやはり、最も気になるところですよね。

今のところ、歯医者にしても眼科にしても日本と比べて劣るとは思いません。日本では完治するまでに通院が何度も必要だったりしますが、こちらでは数回の通院のみでサッと治してもらえます。

ただ、公立より私立のほうが丁寧に診察をしてもらえるような気がします。

先生がどうという問題ではなく、心理的な面で安心なんですよね。次の人の順番を考える必要もなく、ちょっとしたことでも気軽に相談できます。妊娠時の診察に関しても同じことが言えそうです。

さて、出産に関してはどうか。

まず出産時に死亡する女性の割合を調べてみると、10万人に3人が死亡(原因については記載なし)という調べがありました。この割合はフィンランド、アイスランド、ギリシャと同じで、アメリカではなんと14人だそうです。

またWHOによる2015年の新生児死亡率によると、1000人出産あたりの死亡率はポーランドでは3人、日本では1人となっています。ただし、スイス、イギリス、カナダといった先進国でも3人であり、ポーランドの水準が特別悪いというわけではありません。

新生児死亡率は、ポーランドでは基本的に中絶が認められていないといった点も少なからず関与しているでしょう。

 

出産・入院時の環境は?

どんな部屋で入院するの?

海外では日帰り出産が当たり前なんて言われたりしますが、ポーランドではどうなのか調べてみました。

これも病院の方針、出産後の女性の体調や帝王切開かどうかにもよるでしょうが、こちらの家族で出産経験のある人に聞いてみると普通分娩でも日帰りを促されたことはないそうです。周りの友人にも日帰り出産はいませんでした。

そして、気になる出産・入院環境。

これは日本と同じで出産は大部屋でするのが普通です。出産後も大部屋ですが、もちろん追加料金さえ支払えば個室を希望できるといった病院もあります。

ただ、大部屋ではカーテンなどの仕切りがないことも多々あり、プライベートの空間はほぼないと思ったほうがいいかもしれません。最近ではカーテンを付ける場所が増えてきたそうですが…。

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費用はどれくらいかかる?

私立で出産するといくら?

最初にも述べましたが、公立であれば妊娠から出産まで費用はかかりません。

しかし公立を選ぶという選択肢は私にもないので、私立だと一体どれほどの費用がかかるのか非常に気になるところです。病院や妊娠の状況にもよると思いますが、参考までに調べてみました。

こちらの記事(sos rodzice.pl)によると、1回の検診につき平均120〜200PLNとのこと。最も高いのは妊娠初期であり、オプションの検査費用が発生することも忘れてはなりません。

だいたい毎回150PLNくらいだと思って診察を受けた方がよさそうです。

妊娠5週目から病院へ行くとして診察料は合計1,400PLNほど、その他諸々の出産費用を考慮するとトータル約2,000PLN(5万6千円)。もちろん前後するので、日本円にして6万円くらいだと考えておくことにしましょう。

日本では出産一時金を差し引くと10〜15万円程度で済むこともあるようなので(地域やによって変わります)、それを考えるとポーランドで実費負担が6万円前後は高額といえるかもしれません。
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追記:ポーランドの出産一時金

ポーランドでも出産一時金と似たような制度はあるようです。

しかし女性の収入によって左右され、もし収入がなければ1,000PLNを受け取ることができますが、出産前の収入が多すぎると対象外になります。

 

帝王切開が普通って本当?

できれば避けたい?帝王切開

出産は自然分娩が理想的だと言われますが、場合によっては帝王切開でなければ胎児に危険が及ぶこともあります。

現在の日本では帝王切開の割合が20%を超えており、もともとは適性な割合である15%以下を保ってきた日本でも帝王切開が増えてきました。対してポーランドはおおよそ40%であり、つまり日本の2倍となっています。

驚くべきことに最も高い割合のブラジルでは50%以上、アメリカでは30〜35%、ドイツでは30〜32%となっており、世界平均を見ると21.5%。

ポーランド、大丈夫…?

しかし多くのケースでは病院が帝王切開を勧めるのではなく、妊婦が帝王切開を希望するそうです。帝王切開は母体に負担のかかる出産方法ではありますが、自然分娩よりも精神的な負担が少なく、赤ちゃんにとっても安全な方法。

こういったことを調べたのは初めてですが、やはり出産って大変なんですね。

出産経験のない私からすると、調べる前は「手術は出来るなら避けたい」と思っていました。しかし、自然分娩のデメリットがあまりにも強烈すぎて「赤ちゃんができたら、帝王切開がいいかも」という気持ちに変化してしまいました…。

また、無痛分娩は希望すれば可能ですが病院は勧めないそうです。これも腰に直接麻酔を打たれるわけで、それも恐怖。

 

この記事のまとめ

産んでからが大変と聞きますが…

当記事を書くにあたって、様々なウェブサイトや妊婦さんが集まる掲示板などをのぞかせてもらいました。

ほとんどの夫婦にとって、結婚の次に大きなイベントといえば「妊娠・出産」です。私たちも周りから期待されながら、私たち自身も子どもをつくるタイミングについて真剣に考えてきました。

しかし、こんなにも具体的に妊娠や出産について調べたのは初めてで、正直とてもビックリしています。

こちらに来てから子どもと触れ合うことが多く「赤ちゃんが欲しいなぁ」なんて思っていましたが、薄々知ってはいたものの妊娠時のつわり、出産に伴う痛みや産後の症状をリアルな体験談とともに読んでいると足がすくむようでした。

それにしても女性のパワーってスゴいですよね。怖じ気づきながらもやっぱり女性に生まれてよかったと思いました!
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今日のポーランド語

narodziny

narodziny(ナロジネ)は「出産」という意味です。rodzina(ロジナ)は「家族」という意味ですが、この単語は narodziny から来たものだそうです。

 

最後までお読み頂きありがとうございます☆
あやか
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