これからポーランドへ行く方が知っておきたい情報

オシフィエンチムのユニークな寿司屋 ITAMAE SUSHI

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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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この写真を見て「うえ〜」と思う人がひょっとするといるかもしれません。食わず嫌いはだめですよ(笑)。

さて、前回の記事に続いて紹介するのはオシフィエンチム(アウシュヴィッツがある小さな町)にある寿司レストラン、ITAMAE SUSHI です。ここの寿司には色んな意味で本当に驚かされました

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鶴と日の出をあしらったロゴ
明るく開放的な店内
オシフィエンチムに来てまで寿司を食べるつもりはなかったのですが、何気なく調べてみるとやっぱりありました。

目に留まったのは、評価と満足度。これが大したことなければ私もK様に提案することはなかったでしょう。最後の3日目くらいは「ポーランド料理を食べましょう」という話だったので。

しかし、このお店はの数が平均で最高の5つ、レビュー数も多い。

こんな小さな町の寿司レストランが、しかもまだオープンして数年しか経っていないようなお店がこんなにも高評価というのはちょっと怪しい。申し訳ないけど、めちゃくちゃ怪しい。そう思って、FBページを覗いてみると…

なに、この寿司の見せ方!
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公式FBページより引用
公式FBページより引用
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頑固親父
食べ物で遊ぶな!寿司をなんだと思ってるんだ、バカもん!
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という声が聞こえてきそうですが、海外の寿司は SUSHI であり、握っているのは寿司職人ではなく寿司シェフです。

だから、海外の寿司を日本のものと同じように考えてはいけません。言っときますけど、日本人がつくるパスタやピザなんて本場の人から言わせてみれば、もう別物ですからね。それといっしょ。

日本のカレーなんて、もはやインドのカレーの原型を留めていません。

アイディアが溢れた寿司の数々
これは…面白そうじゃないか
メニューはこれまでのお店とはちがって、写真がとても多かったです。メニューの色が黒なのも初めて。その中でも、引っかかったのがエビの天ぷら。

タコじゃないですよ。

エビの天ぷらですよ!K様も気になったらしく注文してみました。でも運ばれてきたのは、写真を撮るまでもなく普通の天ぷらでした。間違って注文をとられたのかと思い、確認してみると「ああ、これはフォトショップですよ」と。

フォトショかーい!ここの人達、完全に遊んでます(笑)。でも嫌いになれない、独特の愛嬌をもつレストランです。

にょきにょきおしぼり
そうそう。食べ物を運んでくる前にちゃんとおしぼりを出してくれたんですが、こういう気遣いができる寿司レストランは多くありません。遊びつつも、しっかりしています。だから憎めない。

でもやっぱり遊び心はありました。

持ってくる時は左のようにコンパクトなサイズですが、ちょろっと水をかけてやるとにょきにょきとおしぼりの完成。そんなに高そうでもないので、私もゲスト用に買いだめしたいくらいです。

このタイプのおしぼりはワルシャワのうどん屋さん UKIUKI でも見ましたが、日本ではまだ見たことがないですね。

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日本のビール?いえ、違います
こちらは日本のビールと見せかけて、ドイツあるいはオランダで作られているという ikiビール。漢字だと壱岐と書く。

公式ホームページによると、
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iKi は、最高レベルの抗酸化力を持った上面発酵のエールです。その醸造工程は他の上面発酵のエールと全く同じ。しかし、iKi ビールの違いは、醸造工程の初期段階からオーガニック栽培の緑茶の葉を配合している点にあります。
これこそが、ユニークな味わいと抗酸化力の秘密。iKi ビールは、世界で初めて緑茶を使ったビールです。

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私はビールを飲まないので味わいに関してはなんとも言えませんが、残念ながら日本では流通していないようです。

公式ホームページにはフレーバーや原材料の説明も日本語で書いてあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。緑茶と組み合わせるとは、斬新すぎて賛否両論ありそうですが…。

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見せ方はとても綺麗だと思います
一応、握りも頼んでみました
巻き寿司では、衝撃のキウイとマンゴーソースがかかったものも注文。

私も最初は乗り気ではなかったのですが、K様が「これいきましょう」と言うのでいってみました。結論、びっくりするほど口に合いました。美味しい!と言うほどでもないですけど、悪くはないです。決してまずくはありません。

その隣の黄色い巻き寿司は中にイカ天が入ったもの。これは、本当にイカ天でした。見た目も華やかで美味しいし、日本で出したらヒットするかもしれません。

総合的に巻き寿司は期待以上の出来映えで、味も文句なしでした。寿司にフルーツを組み合わせるのはアリですね。目をつぶって食べれば、ふつうに日本でも受け入れられると思います。見た目が衝撃的なので、ヒットはしないかも。寿司愛護団体から抗議がきそうです(笑)。

ただ、握りはタコが残念でした。すごい乾燥していたんです。でも、奥のイボダイはすっごく美味しかったです!ここに来て、初めて新鮮と思えるネタでした。

お店の情報
名前  :ITAMAE SUSHI
住所  :Klasztorna 2, Oświęcim
営業時間:月〜木 12時〜22時
。。。。。金・土 12時〜22時
。。。。。日曜日 11時〜23時
公式HP:こちら(ポーランド語)

Klasztorna 2, 32-600 Oświęcim
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※これは日本の寿司です
2本にわたってお送りした、ポーランドの寿司レポートはここで終了。

皆さんも読んでいて、ポーランドの寿司は面白い、興味深いと感じていただけたのではないでしょうか。

ポーランドに来たらポーランド料理もいいですが、「寿司もいいかも?」と思った方もいるはず。この記事を読んで不快に感じなければ(寿司で遊ぶなと)、ぜひポーランド流の寿司を旅先で味わってみてくださいね。後悔はしないはず!

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今日のポーランド語

owoce morza

owoce morza(オボツェ  モジャ)とは「魚介類」という意味です。

“owoce” は「フルーツ」、”morze” は「海」。「海のフルーツ」と書いて、「魚介類」と読むのです!

 

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あやか
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2件のコメント

プー より:

この前行ったけどオシフェンチムで寿司はまったく想像できなかった。もう寒くてなんか複雑で、クラコフ着いてファーストフードの魚フライでホッとしてしまった。駅の裏の渋いカフェはめっちゃよかった。ありがとうございました!

Ayaka より:

オシフィエンチムの旧市街は、アウシュヴィッツ博物館から少し離れているところにあるため、アウシュヴィッツの見学者が旧市街にまで来ることは滅多にないと思います。
そのファーストフード店は、マックの隣にある Nort Fish というお店ですね。行ったことはありませんが、いつか試してみたいです。

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