冬のクラクフ風物詩 ショプカ・クラコフスカ



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冬にポーランドへ訪れる楽しみの1つといえば、クリスマスマーケット。

クラクフではもう1つ必見のイベントがあります。それが今回の記事で紹介する「ショプカ・コンテスト」。いったいどんなイベントなのか、ショプカとは何なのか… 詳しく見てみましょう。

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2015.11.23
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このページの目次
1. ショプカってなに?
2. ショプカ・クラコフスカ
3. ショプカ・コンテスト
4. これまでの素晴らしい作品

 

ショプカってなに?

メリークリスマス!

メリークリスマス!

ショプカはポーランド語で szopka とつづり、イエス・キリストの生誕場面を再現したクリスマス・ハウスを指します。

イエスが生まれた場所は日本では「馬小屋」といわれていますが、実は、そのような記述は聖書にありません。新訳外典には「洞窟で生まれた」とあり、そこには羊や牛、ロバなどがいました。

イエスは、母マリアと父ヨゼフ、そして動物に囲まれて生まれます。

ただし、イエスはマリアとヨゼフの夫婦関係のもとに生まれた子どもではありません。マリアが処女のままイエスを身籠った…というのは、聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

信じ難いこの話について興味がある方は、下の記事を読んでみてください。

なぜキリスト教徒はイエスを信じるのか 前編

2015.10.30
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東方の三博士に扮したポーランド人

東方の三博士 photo by Piotr Drabik

さて、イエスが生まれた後にしばらくして駆けつけたのが東方の三博士。上の写真は、クラクフで撮影された東方の三博士に扮したポーランド人です。なんだかとてもエキゾチックに見えますね!

彼らは救世主イエス・キリストの降誕を見て拝み、乳香、没薬、黄金の3つを贈り物として捧げました。

ショプカでは、そんなキリスト降誕の情景を華やかな飾りや人形で立派に再現しています。たいてい東方の三博士もいますが、彼らが登場しない場合もあり、また天使が飛んでいることも…。

中央広場に飾られているショプカ

中央広場に飾られているショプカ

このようなショプカは、クリスマスシーズンになると各街の中央広場、特に教会の内部で見ることができます。

上の写真のショプカは、私の住む街グリヴィツェにて撮影しました。2年前の12月8日に撮ったものです。よく見てみると白い布をかぶったマリアの前には、赤子のイエスがまだいませんね。

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2015.11.15
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イエスの誕生日は伝説的に12月24日の深夜とされているので、それ以降にイエスの人形が置かれます。

このような、ショプカを飾るといった文化は13世紀にまで遡ることができ、フランシスコ会のカトリック修道士によって始められました。しかし、クラクフで見られるショプカは特別なものです。

次の項目で詳しくお話しましょう。

 

ショプカ・クラコフスカ

クラクフだけで見られるショプカは、ショプカ・クラコフスカといいます。

ショプカ・クラコフスカを見たポーランド人以外のキリスト教徒は、「イエスはこんな豪華の建物で生まれてないぞ?!」と言いたくなるかもしれません。しかし、多くの人は豪華絢爛なショプカを見て感動することでしょう。

このようなショプカが見られるようになったのは、19世紀になってから。

クラクフに住む職人達は、新たな収入源として誰もが目を奪われるようなショプカを作り始めました。通常であれば小屋や洞窟をモチーフとするはずですが、代わりにポーランドならではの風刺や伝統を取り入れたり、クラクフを代表する美しい建築物を登場させたのです。

すると見事に市民達の目にとまり、お金を払ってまでもこれらのショプカを見たいという人が集まってきました。

やがて毎年クリスマスが近づき始めると、職人達が手作りのショプカを持って家々に売り歩き始めます。こうして、クラクフならではのショプカ文化、ショプカ・クラコフスカが定着しました。

1918年、ポーランドが長年のプロイセン、オーストリア、ロシアの占領から解放され晴れて独立すると、ショプカ・クラコフスカはクラクフ中のお土産屋さんで見かけるようになります。

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1937年には、現在にまで続く街をあげてのショプカ・コンテストが新たなクラクフの伝統として開催されました。

 

ショプカ・コンテスト

1937年に始まったこのコンテストは、第二次世界大戦の間を除いて毎年行われてきました。そんな歴史あるコンテストも、2016年で第74回目

優勝者の発表は12月最初の日曜日、つまり今年は12月4日ですね。

コンテストは12月最初の木曜日に開催され、中央広場のアダム・ミツキェヴィッチ像周辺にショプカが置かれます。

子どもから大人まで、多くの市民達が自慢の力作を手に抱えている姿や祈る光景はとっても幻想的。ほとんどが素人による手作りとなりますが、信じられないほど完璧に作りあげられています

これまでにはなんと、高さ2mを越す作品もあったとか。いったい、どれほど前から作っているのでしょう。背景となる建築物は、ポーランドで最も美しい教会といわれる聖マリア教会、国王の居城だったヴァヴェル城など様々です。

コンテスト参加者の年齢は問われず、幼稚園の子ども達がつくった可愛らしいショプカも見ることができます。

しかし、子どもと大人では当然出来上がりのレベルが変わってしまうので、以下のような部門が設けられています。
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  • シニア部門(18歳以上)
  • ユース部門
  • キッズ部門(14歳以下)

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さらに、サイズのカテゴリーも細かく設定されています。

  • 大(121センチ以上)
  • 中(70〜120センチ)
  • 小(15〜70センチ)
  • ミニチュア(15センチ以下)

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例年、120〜160もの作品が並ぶそうですよ。優勝者には市から賞金が与えられるそうですが、気になる金額は調べても分かりませんでした(笑)。

中央広場にある Pałac Krzysztofory

中央広場にある Pałac Krzysztofory

ショプカは、中央広場にある Pałac Krzysztofory(パワツ・クシェシュトフォレ)というクラクフ歴史博物館にて期間限定で展示されています。

また、カジミエシュ地区の新広場にある民族博物館でも作品が展示されており、こちらであれば年間を通して見ることができます(2016年12月現在)。
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2016年の展覧会情報

毎年、優勝者発表の翌日から2月下旬にかけて Pałac Krzysztofory で展示されます。今年は12月5日〜翌年2月26日まで見ることができます。

住所  :Pałac Krzysztofory
35 Main Square, 31-011, Kraków
入場料 :大人9PLN
。。。。。子ども/学生6PLN
※月曜日は3PLN。他の展示も見る場合は別途チケットの購入が必要。
開館時間:日〜金 9時〜18時
。。。。。土曜日 9時〜19時
公式HP:こちら(mhk.pl)

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ちなみに現時点で博物館が保有しているショプカは177個だそう。

ショプカは展覧会にてオークションにかけられたり、売られることがあるので数は増減します。どんなショプカが売られているか、興味のある方はこちら(コンテスト公式HP)をご覧ください。

 

これまでの素晴らしい作品

photo by ポーランド外務省

photo by ポーランド外務省

歴代作品を見てみたいという方、コンテスト公式HPにて2011年〜2015年の一部作品を見ることができます。

ぜひ下記リンクをクリックして覗いてみてください。どれも素晴らしいです!

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今日のポーランド語

konkurs

konkurs(コンクルス)は、コンテスト/コンクールという意味です。

今回の記事ではショプカ・コンテストと表しましたが、正式には “Konkurs i Wystawa Szopek Krakowskich”(コンクルス  イ  ヴェスタヴァ  ショペック  クラコフスキフ)といいます。

 

最後までお読み頂きありがとうございます☆
あやか
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