【前編】国際結婚によくある苦労話をぶった切ります



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国際結婚は憧れの目で見られることも多い一方、大変というイメージがついてまわります。どちらの国に住むのかによっても、その苦労は異なるでしょう。

今回の記事では、そんな「国際結婚によくある苦労話」を私目線でぶった切ることにしました。「ぶった切る」というとなんだか暴力的ですが、優しくも厳しい切り口で突っ込んでいく感じです。

まだまだ熟年夫婦ではありませんが、そのあたりはご容赦ください!

私たちの国際結婚1〜あまりにも順調だった〜

2015.10.27
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このページの目次
1. ビザや書類手続きが面倒
2. 言語や文化の壁がある
3. ホームシックにかかる
4. 食事が合わない
5. 宗教のちがい、改宗問題

 

ビザや書類手続きが面倒

将来を約束した二人が最初にぶつかる壁

将来を約束した2人が最初にぶつかる壁

日本でも書類手続きというのはややこしいもの。ネットで調べたり、人に聞いても分からないことはよくあります。

それが外国語の書類、外国での手続きとなればもっと大変ですよね。

外国人の滞在許可や婚姻関係の法律はよく変わるのでネットで得られる経験談がすべて最新とも限りませんし、ましてやポーランドなどマイナーな国だと情報も少なく苦労する方は多いでしょう。

しかも書類手続きというのは一生ついてまわるもので、出産、病気、保険…ともう挙げればキリがないほど、世の中は書類で成り立っています。ここで悲鳴をあげる国際結婚カップルは数しれず…。
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そんな苦労話に対する私の意見

これまでに私たちが経験した主な書類手続きといえば、やはり最初は婚姻届、それから滞在許可の手続き、住まいやローンの契約などです。

私は日本で婚姻届を提出し、その後の書類手続きはすべてポーランドでやってきましたが、日本での “婚姻届を提出する手続き” は思ったほどややこしくありませんでした(個人差あり)。

こういった書類手続きは相手がどれだけ理解をもって協力してくれるかによって、精神面でのストレスはだいぶ軽減されます。「日本での婚姻届の提出はややこしくない」とは言っても、相手がきちんと自分の国で必要書類を集め、期限内にテキパキ行動してくれないと次の段階に進めません。

私は相手の国に住んでいるため、移住してからの書類関係はほとんど夫が面倒を見てくれています。

それでもローンや保険関係はすべて英訳してくれ、分からないことがあれば質問し、私もきちんと同意した上でサインをしてきました。こうした手続きは移住した最初の方に一気にこなさなければならず、それで「もううんざり!」となる方が多いのでしょう。

ただ、こういった書類手続きを通して学ぶことは多くあります。ややこしい手続きをする上でそれに関する知識をいやでも得ることができ、例えば「この国にはそういう法律があるのか」「これをしたら、あれはできないんだな」とそこに外国人として住む上での重要な情報が得られるわけです。

一種の勉強のつもりでこういった手続きを協力して行えば、そこまで苦にならないのではないでしょうか。互いに理解して助け合いながら1つの作業をこなす、これは夫婦には欠かせないコミュニーケションでもあります。

 

言語や文化の壁がある

それでも恋したなら仕方ない

それが外国人カップルのデメリット?

これは国際結婚する前の恋人同士の段階でもぶつかりやすい壁です。

文化はともかく、言語が理解し合えないというのは壁以前の問題ですが、この壁にぶつかる国際結婚カップルの多くは互いの不調和を言語や文化のせいにしているという節があることも否めません。

しかしネイティヴではないのでニュアンスのちがいで誤解が生じることはありますし、そもそも相手の国の言語を得ようとする努力は計り知れないもの

それに加えて文化のちがいともなれば、「最初から分かってはいたけど…」と思いつつお手上げ状態になる人もいます。
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そんな苦労話に対する私の意見

この問題はひょっとすると死ぬまで背負うことになるかもしれません。

私のポーランド語ですが、移住当時はゼロに等しかったです。それが在住2年目からはポーランド人とふつうに日常会話をできるようになるまで成長し、今では「堪能ですね」「ペラペラですね」なんて言われることも多くなってきました。それは、そう見えるだけであって、実はまだまだ学ぶべき文法や単語はたくさんあります。

そんな私、「ポーランド人の旦那さんといっしょに暮らしているから話せるんだね」とよく勘違いされます。

そう言う人達は、私がここに来てどれだけ必死の思いでポーランド語を勉強してきたのか知りません。留学しても英語を話せない人がごまんといる現実を知らない人達です。ここに来た当初は語学学校が終われば図書館で勉強し、家にかえってもさらに深夜までオリジナル文法ノートをつくり、ポーランド語の動画をたくさん見ました。辞書にある単語を索引から覚えようとすべて書き出したこともありました。

しかし、それを壁だと思ったことはありません。日本語以外で表現する能力を身に付けていることに勉強のしがいを感じているからです。日本語や英語しか知らなければそれだけ視野は狭まりますが、第三か国語を知ることによって視野はさらに広がります。外国語を知ることが文化の理解の助けにもなりますし、交友関係も広がります。

この努力ができないのであれば、一生「言語や文化の壁」に苦しめられるのはまず間違いありません。言語を必死に学ぶ努力すらできない人が文化も理解できるとは到底思えないので

子どもができてから、歳をとってから勉強するというのも辛いところがあるので、特に相手の国に住む場合はその国の言葉をできるだけ早く身につける努力が必要です。まあ、最初の頃の私みたいにガツガツ勉強しなくてもいいですが。私は夫の家族と8ヶ月同居していたので、1日でも早くポーランド語を身に付けたかっただけです。

最後にもう1つ。互いの不調和を文化のせいにできるというのは、ある意味メリットでもあります。相手の理解できない部分をなんでも文化のせいにするのは問題ですが、「文化がちがうから仕方ないよね」で割り切れるのは国際結婚カップルの強みでしょう。

 

ホームシックにかかる

家族や友人に会いたいという気持ち

家族や友人に会いたいという気持ち

国際結婚をきっかけに海外で暮らすというのは、人生において最も大きな決断といえます。私もその決断をした一人。

特にその国に永住する前提であった場合、しばらくしてひどいホームシックに陥ると「この国で一生、生活するなんてもう考えられない!」とさらに悲観的になることもあるでしょう。

ホームシックを広義でいえば、それは日本を恋しいと無性に感じること

そして、ホームシックに陥る時の環境というのはたいてい、そう簡単には日本に帰ることができない時でもあります。これが場合によっては悪循環となり、心を病んでしまう人もいるんですよね。
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そんな苦労話に対する私の意見

海外に長期で住むのであれば、ホームシックに一度はかかるもの。その程度に差こそあれど、日本を恋しく思う気持ちはあって当然なのです。

ホームシックにかかる時は、移住してしばらくし生活に慣れた頃。最初はあれこれとやることも考えることもいっぱいで、日本を恋しく思う気持ちの余裕すらありません。また、新鮮な生活に目を輝かせて日本の家族や友人を一時的に忘れてしまう人も多いです。

しかしある日突然、孤独や不安を感じる時が必ずやってきます。

それは異国の地で心を許せる友人がいないことに気付いた時、日本で食べていたアレが口恋しくなったとき、日本で大きな災害があった時、夫婦の間でケンカが絶え間なくなった時など色んな場面でやってくるのです。それを深く考えるようになると、やがて「寂しい」「帰りたい」というホームシックにつながるまでもう時間の問題。

ならばホームシックにかからないよう努力する、これはあまりにも情がなさすぎます。ちょっとくらい日本の家族や友人のことを考えましょう。

ただ、ホームシックの状態からさらに心を病んだり、それで夫婦との間に亀裂が生じないように改善する努力は必要です。改善方法としては、何かに熱中するのが一番効果的。私の場合、それがこのブログです。仕事をするようになった今、ブログ以外にも熱中することがたくさんできました。

もし熱中するものがないのであれば、YouTube の動画でも見てみましょう。でもそんな暇があるのであれば言語の勉強をしたいところです。しかし何も朝から晩まで勉強する必要はありませんから、なにか時間を忘れて熱中できることをとにかく探してみてください。家族や友人が恋しいなら、ラインや Skype でもいいので話すべきです。

それでも解決ができなかった場合は、心が病む一歩手前。少しの期間、日本へ帰りましょう。そんな時に帰らせてくれないような夫は鬼です。

できれば、いざとなった時に一人で日本へ帰れるくらいの貯金は結婚前にこっそり用意しておきましょう。私ももちろんあります。そういった余裕があるだけでも気持ちは楽になりますよ。

 

食事が合わない

肉食の欧米人とそうでもない日本人

肉食の欧米人とそうでもない日本人

私の場合、上の写真を見るだけでもなんだか少し気分が悪くなります。

生きる上で欠かせない食事、それが1日の楽しみの1つという人も多いでしょう。しかし、欧米の食事をいつまでも続けていると体重が増え続けるどころか、料理がストレスになりかねません。

聞くところによると、自分用と主人用でわざわざ分けて食事を用意する人もいるとか…。妻としては、そんな格闘が一生続くなんて考えられませんね。
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そんな苦労に対する私の意見

外国人の夫や妻を持つと、食事の用意が面倒というのはよく言われます。食文化のちがいはなかなか継続して受け入れられるものではありません。

しかしこれに関しては、私はラッキーです。私の夫はむしろ「ポーランド料理はつくらなくていい」と言うほどで、別にポーランド料理が嫌いというわけでもないのですが、和食がとっても大好きです。昨日はラーメンを作りましたし、いつも和食あるいは日本人でもよく作る洋食(パスタ、カレー、グラタンなど)を作っています。

そういうと食事にまったく苦労していないようですが、しています。

同居していた時は本当に悩んでいましたし、今でも毎週日曜日の実家での食事はつらい時があります。ポーランド名物のポテトパンケーキは匂いだけで気分が悪くなりますし、ロスウというチキンスープもいつも「ああ、もう無理」と思いながら飲み干しています。油まみれの肉料理なんて本当に苦手です。単純に胃が受け付けないのです

※ポーランド料理は概して日本人の口に合う美味しいものですが、私もすべてが好きというわけではありません。

夫がポーランド料理しか食べなかったとしたらゾッとしますね。ここで、もし夫がポーランド料理や欧州料理しか食べなかったら…という仮定で話をすすめていこうと思いますが、私にはこんな解決策しか浮かびません。

和食でも手のかからない料理というのはいくらでもあるので、私なら二度手間でも和食を中心に食べます。

例えば、丼なら15分もあれば具が完成するものも多いですし、煮込み料理なんて放置時間の方が多いのでそこまで大変ではありません。そもそも調味料や材料不足の問題で、海外では手の込んだ和食はつくれないでしょう。

日本人がよく作る和風洋食は手のかかるものが多いですが、欧米料理だって手のかからないものはあります。特に肉料理なんて、油を入れて塩を振って肉のかたまりをそのままオーブンに入れて放置するだけで出来上がり。

ただ手抜き料理ばかりだと料理のスキルが落ちるので、週末や休みくらいは手のこんだ料理を作るべきだと思います。で、夫にも料理を覚えてもらいますね。自分だけ頑張るのはフェアじゃないですから。せめて手抜き料理くらいはマスターしてもらいたいです。

また、なるべく互いに好きな料理を見つけるようにします。イタリアンなら日本人でも欧米人でもまず嫌いという人はいないので、イタリアンを極めるのもありかもしれません。

 

宗教のちがい、改宗問題

宗教観をもたない日本人が多いけど…

宗教観をもたない日本人が多いけど…

これまでに多くの国際結婚カップルに出会い、またネット上のエピソードを読んできて気付いたことがあります。

それは国際結婚カップルには互いに無宗教が多いということ。ただそういう傾向にあるだけで、実際は宗教で多少の問題を抱えているカップルも結構います。

特に日本人は宗教に寛容な人が多く、また外国人配偶者の宗教には興味や理解を示さない人もいます。それでもなんとかうまくやっているカップルの方が圧倒的なのですが、宗教観が同じであることに越したことはありません

結婚式や子どもが生まれた時、お葬式の場合にはいやでも宗教問題とぶつかることになります。改宗とまでいかなくても、相手の宗教への理解はしておきたいもの。海外では、日本以上に宗教と生活が深く結びついている国が多いです。
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そんな苦労話に対する私の意見

宗教問題で対立してしまうカップルは、残念ながらそもそも結婚しない方がいいように思えます。

というのも、文化や食事のちがい程度であれば妥協すれば済む問題ですが、宗教に妥協する人はあまりいません。当然、相手がどれだけ熱心に信仰しているかにもよります。しかし、生や死に対する考え方に大きく影響するのが宗教なので、それをいちいち批判し合う関係は居心地よくありません。

交際関係の時に宗教を意識する場面はそれほどないので、結婚を考えている人は早い段階で宗教について互いに理解しておく必要があると思います。

例えば私のケースですが、夫は熱心なカトリック教徒です。しかし彼とふつうに話したり、楽しくデートしているだけでは彼がカトリックであるかどうかまでは分かりません。

それでも一緒に過ごしていく上で、例えば教会では跪いてから入ったり、寝る前と起きる前はかがむようにしてお祈りをしているようすを見て、ゆっくりと彼が本当に敬虔な信者であることを意識するようになりました。家にもイコンという、イエスと聖母マリアの絵や十字架がたくさんあります。

ちなみに私はカトリックに改宗しましたが、それはカトリックの宗教観が私にしっくり当てはまったからです。

イエスが存在するかしないかの問題以前に私はカトリックの考え方を支持しています(もちろんイエスは信じています)。一般的には厳しいといわれるカトリックの掟ですが、私にとっては厳しくもありません。

こんな私は運がいいだけで、実際には改宗するかしないかの自由があるのであればしない人の方が多いです。それでも理解はするべきですね。100%まではいかなくとも、批判しない態度であるべきです。仲の良い友人同士でも死生観を否定されると「何様のつもり?」と感じるので、それが神の教えへの否定となれば尚更でしょう。

宗教の問題で大変苦労しているという人は、私からすると「それなのによく結婚したなぁ」と感心するしかありません。これは日本人同士でも頻度は少ないといえどありえる話です。

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今日のポーランド語はお休み

【後編】国際結婚によくある苦労話をぶった切ります

2016.11.18
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最後までお読み頂きありがとうございます☆
あやか
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