カジミエシュ・ドルヌィの芸術的な町並を散策



※コンテンツの無断転載禁止(リンク歓迎)

 

カジミエシュ・ドルヌィ旅行記事の最終回です。これで終わらせてみせます。

カジミエシュ・ドルヌィ 町の歴史と城見学の概要

2016.09.12

夏の東ポーランド旅行1 カジミエシュ・ドルヌィ

2016.09.07
.
結果的に言うと、今回の旅行では暑さにまいってしまい、少し早めに撤退しましました。でも、こうして記事を書いていると、それなりに楽しんで観光していたことが伝わってきますね。

 

行けなかった十字架の丘

古城の手前にある十字架の丘

その代わりに見た十字架スポット

この日の不満は「暑い」より、「人が多すぎる」ことにありました。

有名とは言え、カジミエシュ・ドルヌィのような小さな町がこんなに観光地化していたとはまったくの予想外です。その中でも、十字架の丘はすごい人。

きっと、皆さんが夏にここヘ来たら「今日はお祭りかな」なんて思うかもしれません。でもここは毎日がお祭り状態

photo by flickr L.Lucas

photo by flickr L.Lucas

中央広場からも十字架が見えます

中央広場からも十字架が見えます

一応この場所について、少しだけ説明しておこうと思います。

ここには写真のように3つの十字架が並んでいるのですが、これらは18世紀、この地で流行ったペストで亡くなった人々の慰霊のために建てられました。

歴史的には悲しいスポットです。

しかし、現在ではカジミエシュ・ドルヌィの絶景スポットの一つに。この日は中央広場からも、人が溢れかえるほどいたのがよ〜く分かりました。

 

さっそく美しい教会を発見

この教会の横に伸びる道を進むと古城

教会の横に伸びる道を進むと古城へ

丘の下にある立派な建物は、洗礼者ヨハネ・聖バルトロマイ教会です。

この教会もカジミエシュ大王によって建設されたもので、その歴史は1325年頃にまで遡ることができます。

結婚式が行われた直後だったようです

結婚式が行われた直後だったようです

中に入ると、改装や改築を幾度となく繰り返しているためか、あまり古そうな趣は感じられませんでした。

しかし、夫ピオトルに「ここ写真に撮っておいて」と何回か言われたので、ポーランドの中でも美しい教会の一つに入るのは間違いないと思います。むしろ美しくない教会なんてありませんが…。

 

カジミエシュは芸術の町

至るところにギャラリーが並ぶ

至るところにギャラリーが並ぶ

カジミエシュ・ドルヌィを歩いていると、まず誰もが気付く絵の多さ。

中央広場にも絵がたくさん並んでいますし、そこから少し外れた場所にもギャラリーが軒を連ねています。絵もなんだか個性的なものが多く、それらを見て歩くだけでも結構な時間が潰せそう

なぜ、こんなに絵があるのか不思議に思いますよね。調べてみると、それにはちゃんとした理由がありました。

教会の中にまでギャラリーが!

教会の中にまでギャラリーが!

ポーランド国内の画家達が、美しいカジミエシュ・ドルヌィを描こうとやって来だしたのが18世紀後半のこと。

ここで有名なポーランド人の画家の名を挙げても、知っている方はいないかもしれませんが(ポーランド人でも知らないでしょうが)、ジグムント・ヴォゲル、ヴォイチェフ・ゲルソン、ユゼファ・パンキェヴィチュなど多くの有名画家達がこの町を訪れ、見事な作品を作り出したと言われています。

そしてもっとも、注目を集めだしたのは20世紀に入った頃でした。

左がタデウシュ・プルシュコフスキ

左がタデウシュ・プルシュコフスキ

1923年、ワルシャワ美術学校の教授、タデウシュ・プルシュコフスキと彼の学生達がカジミエシュ・ドルヌィを訪れ、ここを「芸術の村(町)」として国内に広く定着させたのです。

それからは様々な画家や美術学校の学生がカジミエシュ・ドルヌィに足を運ぶようになり、絵を描く目的ばかりでなく、画家達の交流の場へと化しました。

美術学校を卒業したらまず、カジミエシュ・ドルヌィに行くという若者もたくさんいるとか。ここで、画家としての人脈を築き、スキルを磨くのですね。

第二次世界大戦後はダメージを受けたものの、変わらず多くの画家が集まり、2000年にはカジミエシュ芸術協会が設立。メンバーは約70名、戦時中の芸術文化を復興させるのが主な活動です。

photo by GALERIA Kolor

photo by GALERIA Kolor

実は、私がこの町を訪れたときはこういった歴史を知りませんでした。

どこへ訪れるにしても最低限、その場所の歴史を大まかにでも知っておくと見える景色は必ず違ってきます。

今回はカジミエシュ・ドルヌィへ5時間かけてやってきましたが、移動中も仕事やメールに追われ、すっかり調べるのを忘れていました。反省、反省。

なので、また出直そうと思います。

個人経営の狭いギャラリーで絵を見るのは、ちょっと緊張するという方。

気兼ねなく、じっくり見てみたいのであれば、上の写真の博物館に訪れるといいでしょう。この建物自体も歴史的建造物としてかなりの価値があるそうです。

MUZEUM NADWIŚLAŃSKIEODDZIAŁ
KAMIENICA CELEJOWSKA

住所:ul. Senatorska 11/13
料金:8PLN(水曜日は無料)
4月〜9月は10時〜17時まで、10月〜3月は9時〜16時まで開館。

 

飽きない町並と落ち着く空気

素晴らしいルネッサンス建築 in 中央広場

素晴らしいルネッサンス建築

こんなカフェで一休みしたかった

こんなカフェで一休みしたかった

屋根がとても低い位置にあります

屋根がとても低い位置にあります

山へ続く道を

あれ、ちょっと沖縄に見えてきた

さっきの人だかりはどこへやら

さっきの人だかりはどこへやら

いくらで乗せてくれますか?

いくらで乗せてくれますか?

人が多いと言えど、中心から離れると落ち着いた風景も広がっていました。

土曜日だったからか中央広場もその裏側にある小さな中央広場も、フリーマーケットで大賑わい。観光客が多いのは間違いありませんが、観光シーズンが過ぎ去っても町の人々で賑やかそうです。

ちなみに1番下の写真は、 Koguty(コグテ)というこの町の名物パン。コグテは「ニワトリ – kogut」の複数形です。

こんなに大きいけど4PLN

これくらいの大きさで4PLN

軽いパンで少しだけ甘く、食べごたえは正直まったくありません。

このパンをまるまる1つ食べたところで私のお腹は膨れないです。クラクフの名物パン、オブヴァジャネックなら1つでもお腹いっぱいになるんですけどねぇ。

 

最後にフランシスコ修道院へ

ここ

こんな教会への入り口、見たことない

階段を上ってやっと教会に辿り着く

階段を上ってやっと教会に辿り着く

聖母マリアに捧げられた厳かな教会

聖母マリアに捧げられた厳かな教会

1629年から今日まで使われている井戸

1629年から今日まで使われている井戸

取り囲む壁には「十字架の道行き」

取り囲む壁には「十字架の道行き」

教会と修道院の建つ丘からの眺め

教会と修道院の建つ丘からの眺め

この教会/修道院は12〜13世紀に建てられましたが、13世紀のモンゴル侵攻で大きく破壊されてしまったそう。

そんな教会はポーランドにはまだ多くあるでしょうが、中でも代表的なのはクラクフの聖マリア教会ですね。

それにしても、ポーランドは本当に聖母マリアに対する信仰が深いと思います。

プロテスタントでは「マリアは神じゃない」と重要視されていないようですが、カトリック教徒達は「マリアは神(イエス)を産んだ母だ。神の母を敬うのは当然じゃないか。」という考え方。

というか、プロテスタントは神様まっじぐらですよね。対してカトリックでは、神に仕える人々や関わりがあるとされる人物をいつまでも心から敬うのです。

日本人が先祖を敬う気持ちに似ているような気がしてなりません。

 

観光終了、ルブリンへ

お土産、1つくらい買えばよかったな

お土産、1つくらい買えばよかったな

こうして私たちのカジミエシュ・ドルヌィ観光は熱中症になることもなく、無事に終了したのでした。

今度はルブリン旅行記です!

夏の東ポーランド旅行2 情緒溢れる街ルブリン

2016.09.19
.
今日のポーランド語

galeria

galeria(ガレリア)は、名詞で「ギャラリー/画廊」という意味です。

しかし、ポーランドではもう1つの意味でもよく使われます。それは「ショッピングモール」。ショッピングモールをポーランド語で言うと centrum handlowy(ツェントルム・ハンドロヴェ)で、galeria とは類語です。

 

最後までお読み頂きありがとうございます☆
あやか
この記事が役立ったら、イイネ!をお願いします。FBページではここには載せていないポーランド最新情報や注目の記事更新情報をお届けします ^^


Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2016

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です