ヤギェウォ朝が成立するまで翻弄されたヤドヴィガ



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このカテゴリーでは、ポーランド初期から現代までの歴史を時代の境目ごとに分けて紹介しています。
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アンデガヴェン家」の続編として書いているので、前回の記事を読んでいない方は先にこちらをご覧ください。

ポーランドの壮絶な歴史3 アンデガヴェン家

2016.02.28
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◆ポーランドの歴史◆

ポーランド初期 966年
ピャスト朝 966年〜1370年
プシェミスル朝
アンデガヴェン家 1370年〜1385年
ヤドヴィガとヤギェウォ
ヤギェウォ朝 1386年〜1572年
ポーランド・
リトアニア共和国 1569年〜1795年
サス朝 1697年〜1763年
ポーランド分割 1772年〜1918年
ワルシャワ公国 1807年〜1813年
ポーランド立憲王国 1815年〜1867年
ポーランド共和国 1918年〜1989年
ポーランド共和国(現在)1990年〜

 

1384 - 1386 
ヤドヴィガ王女の翻弄された2年間
ヤドヴィガ

ヤドヴィガ

ピャスト朝とヤギェウォ朝の間の16年を繋いだのはピャスト家の親戚、アンデヴェガン家。その最後の国王はまだ幼女であったヤドヴィガでした。

そして彼女が12歳となった1386年、リトアニア公国の君主ヤギェウォと結婚。同時に彼もヤギェウォ朝の初代国王としてポーランドを治めます。
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ではなぜ、リトアニアの君主がポーランドにやって来たのでしょうか。

ヤギェウォがリトアニアの君主だった頃、当時のリトアニアはポーランド同様、ドイツ騎士団からの侵略にとても悩まされていました。

そこでヤギェウォはポーランド王女のヤドヴィガと政略結婚することによって国王となり、小国であるリトアニアの領土を守ることにしたのです。

14世紀のポーランドとリトアニア

14世紀のポーランドとリトアニア

小国とはいっても当時のリトアニアはポーランドよりもずっと大きかったのですが、人口は圧倒的にポーランドの方が上でした。上の地図でいうと、赤色がポーランド、黄色がリトアニアです。

また、現在の100ズゥオティの肖像画にもなっているヤギェウォですが、それほどまでにポーランド史上の重要人物となった理由は1385年のクレヴォ合同にあります。これこそがポーランドが最強の国となった鍵でしょう。
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クレヴォ合同の内容は以下の通り。

  • 自然宗教を信仰しているリトアニアは、カトリックに改宗する(ポーランド王国はカトリック)
  • リトアニアとルテニアをポーランド王国の領土とする
  • ヤドヴィガの婚約者オーストリア公ヴィヘルムに婚約解消金として20万フローリンを支払う
  • これまでの争いでリトアニアが奪ったポーランドの領土を返還する
  • 捕虜と成って捕らえられたすべてのキリスト教の人々を釈放する

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この合同により、もう両者が領土のために争う必要はなくなりました。

リトアニアもカトリックへの全面改宗に同意したので宗教的理由で睨み合う必要もなく、また長年の敵であるドイツ騎士団を共に倒すことができるのはさぞ大きなメリットだったはずです。

婚約者ヴィヘルム
ちなみにヤドヴィガの婚約者であったヴィヘルムはポーランドでは非常に評判が悪く、彼がヴァヴェル城に訪れた時は中にも入れてもらえなかったそう。再び訪れた時は城内にはどうにかして入ったもののつまみ出され、ヤドヴィガが「門を壊して戻ってきて」と叫んだにも関わらず、放り出されたという言い伝えまでありま す。
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ポーランド側は最初からヴィヘルムではなくヤギェウォと結婚させたかったため、ポーランドとヤギェウォ(ヴワディスワフ3世)が互いにプラスの関係となるクレヴォの合同には大賛成。

もちろん、ヤギェウォをヤドヴィガの新しい婚約者として歓迎しました。

当時はヴィヘルムと結婚するつもりであったヤドヴィガですが、この合同のためにヤギェウォと結婚することを強要され仕方なく承諾したそうです。

ヴィヘルムは 10代(生年月日不明)、ヤギェウォは35歳、そしてヤドヴィガは12歳。ヴィヘルムとの婚約も政略的だったとはいえ、彼を好んだ彼女の気持ちも分からなくはありません。

こうして1386年1月、ヤドヴィガとヤギェウォは結婚。国王はヤドヴィガとヤギェウォの2人になりました。

 

次はいよいよポーランド王国の黄金期でもあるヤギェウォ朝です。

ポーランドの壮絶な歴史4 ヤギェウォ朝 前編

2016.07.01

 

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あやか
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