ポーランドのソーセージ “キウバサ” を試してみよう



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キウバサ(kiełbasa)とは、いわゆるソーセージのことを言います。

お隣ドイツもソーセージやビールで有名ですが、絶対にポーランドのソーセージの方が美味しいですよ〜!調理せずに食べれるものが多いので、旅行者でも気軽に食べられるのが◎。

ぜひポーランドで名物のキウバサを思う存分堪能してみてください。

補足説明
この記事では各キウバサの種類を説明していますが、どの部分の肉だとか製造方法、どんな調味料でどんなハーブを使っているかの解説まではしていません。かるく種類を把握したい方には問題ないと思いますが、物足りない方は名前をヒントにウィキペディアなどで検索してみてください。
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このページの目次
1. キウバサの種類
2. 良いキウバサの見分け方
3. 何の肉から作られる?

 

キウバサの種類

日本のソーセージの種類とポーランドのそれは比にもなりません。

だからこそ「キウバサがおすすめ!」なんてただ言われても、スーパーで迷うだけ。でもこの記事を読めば大丈夫。きっと今すぐ食べたくなりますよ♪

我が家のキウバサたち

我が家のキウバサたち

さて、ではキウバサと呼ばれるものには一体どんなものがあるのでしょうか。さっそく、見ていきましょう。

があるものは食べる前に茹でる必要があります。ご注意ください。

 

キウバサ・チェンキェ

kiełbasa cienkie(キウバサ・チェンキェ)は ”細いソーセージ” という意味。主に以下の種類があります。

  • frankfurterki
  • kabanosy
  • paluszki
  • parówki
  • salami przekąskowe

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photo by juhas

photo by juhas

.frankfurterki – フランクフテルキ
見た目は、次に説明する “カバノセ” の太くて短いバージョン。

日本のウィンナーに最も近いのがこれかもしれません。でもウィンナーほどシャキッとしておらず、水分は多め。とてもジューシーで美味しく、スープに入れると良い味を出してくれそうです(ポーランド人は入れないでしょうが)。
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photo by

photo by hurt & detal

kabanosy – カバノセ
スーパーにはもちろん、小さなお店でも必ずと言っていいほど見かける、とてもポピュラーなタイプのソーセージ。

ハーブ、パプリカ、ペッパー、チーズなど様々なフレーバーがあり、ふつうは10本一束で売っていますが、おつまみサイズの小さなパックに入ったものもよく見かけます。おすすめは Tarczyński Sokołów のカバノセ。

食感はドライで、駄菓子屋さんにあるカルパスのようにも見えますが、カルパスほど臭みはなく食べやすいです。このカバノセがもっと細くなったものを “paluszki”(パルシュキ)といいます。
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photo by odchudzanie

photo by odchudzanie

parówki – パルフキ
見た目はフィッシュソーセージのように薄いピンク色のものもあり、歯ごたえはなく、とてもやわらかいのが特徴。

原材料に小麦粉が多く含まれているので味が薄く、また最も安価なタイプのソーセージです。しかしこれも良い品質のもの(肉が80%以上など)を選べばそれなりに美味しいですよ。

ただやっぱり薄味なので、ケチャップやマスタードと合わせて食べるのが一般的。個人的には取り立てて言う程おすすめでもないのですが、クセがないのでお子さまにはピッタリかもしれません。
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salami – サラミ
日本でいうサラミといえば、牛肉および豚肉のみで作られるドライソーセージのことを言いますが、ポーランドではロバ肉のサラミも見ることができます。

外側を覆っているのは紙やカビなので剥いて食べます。カビが生えているだけあってとても臭く、ハードルが高いので私はまだ試したことはありません…。高級なので値段も少々高めです。

 

キウバサ・シレドニェ

kiełbasy średnie(キウバサ・シレドニェ)は “ふつうの太さのソーセージ” という意味 。主に以下の種類があります。

  • kiełbasa głogowska / wiejska / podwawelska / toruńska…
  • kiełbasa krakowska
  • kiełbasa biała
  • kindziuk

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photo by mak1

photo by mak1

kiełbasa głogowska / wiejska / podwawelska / toruńska – キウバサ 〜
głogowska(グウォゴフスカ)や wiejska(ヴィエイスカ)…と色んな種類がありますが、どれも写真のような見た目でそれぞれのちがいは私も夫もうまく説明することはできません。

長野県産と熊本県産トマトのちがいを素人が説明できないのといっしょです。

行きつけのスーパーの podwawelska(ポドヴァヴェルスカ)は100グラム/約1.50PLNで、他のものだいたいそれくらいのお値段。100グラムがたったの50円以下って怖いくらい安いように思えますが、それが平均です。

toruńska (トルニスカ)はまだ試したことはありませんが、グウォゴフスカもヴィエイスカもポドヴァヴェルスカもハーブの量や種類が若干違ったりする程度で、ひとつひとつ味のちがいを説明するのは難しいですね。

気になる方はぜひ食べ比べしてみてください。私はポドヴァヴェルスカ派です。

photo by gama

photo by gama

kiełbasa krakowska –
キウバサ・クラコフスカ
上で紹介してきたキウバサより、かなり太くかためで味も濃いめ。

またクラコフスカという名前からも分かる通り、クラクフ発祥のソーセージです。なんと16世紀後半から伝統的に作られているそう。他のキウバサと同様、パンといっしょに食べることが多いですが、前菜としても◎。

味が濃いのは肉の占める割合が他のキウバサより多いからで、しょっぱいとか臭みがあるとかそういうわけではありません。この Morliny の商品が人気なので、スーパーで見かけたらぜひ一度手に取ってみてください。
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photo by kuchnia

photo by kuchnia

kiełbasa biała – キウバサ・ビャウワ
よくスーパーで見かけますが、これはドイツ名物の白ソーセージです。

他力本願ですが、白ソーセージのキーワードで検索してもらうと個人の感想がたくさん見つかるので、あえて説明はしません。私も夫も家族もこのタイプはそんなに美味しいと感じないです…。
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photo by niewieścin

photo by niewieścin

kindziuk – キンヂュク
これはキウバサの種類に含まれないこともありますが、含まれるときもあるので一応紹介しておきます。

写真のキンヂュクはハムのようにも見えますが、実際はサラミのように色が濃く、味も日本でよく売られているようなサラミに近い感じがします。

塩っけが強くレモンのような酸っぱい味わいが特徴で、サラダにとてもよく合います。ちなみにリトアニア発祥。

 

良いキウバサの見分け方

ひと通りキウバサの種類をざっと紹介しましたが、実はそれぞれ色々なメーカーが作っているのでどれもが同じ味わいや品質ではありません。

問題は、どうやって品質の良いキウバサを選べばいいのかということ。

基本的にポーランドのキウバサは良質で他のヨーロッパ諸国からも絶賛されているほどです。なので適当に買ってしまってもきっと満足されるかと思うのですが、少し吟味してみましょう。

 

添加物が多いものは避ける

色のちがいに注目

色のちがいに注目

左にいくほど鮮やかですが、それはつまり、着色料や保存料が多く含まれているということ。できれば、自然製法のものを選びたいですよね。添加物が含まれているものより見劣りはしますが…。

これらのちがいは薄く切ってみるともっと分かりやすいです。

どっちが美味しそう?

どっちが美味しそう?

左側が美味しそうですね。

保存料や添加物が含まれているため、こんなに綺麗な形に切ることができるんです。ちなみに右のキウバサは自家製!

 

成分表をチェックする

ただ一概に色が鮮やかであれば着色料や保存料が多いとも言えません。

そういった添加物が多く含まれない場合でも、製造工程によっては出来上がった時の色に大きくちがいが見られます。それにお店では上の写真のように切った面を見れるわけでもありません。

それではどうすれば良いキウバサを見分けることが出来るのか。

それはずばり、成分表を見ること。

外国語の成分表なんて読めるわけないでしょ」と思う方もいるかもしれませんが、別にじっくり調べる必要はありません。ポイントは以下の2つです。

ここに注目!

赤のラインに注目!

1つ目は、100グラムのキウバサに対して何グラムの肉が含まれているか。

多くの商品は上の写真のように、100グラムあたりの成分表をパッケージごとに表示してあり、良質なキウバサというのは肉の割合が多いものを指します。

写真のものは100グラム中125グラムの肉が含まれているようです。

一見100グラムの商品に100グラム以上の肉が入っているのはおかしいように思えるかもしれませんね。でもそんなことはありませんよ。

生肉には水分が多く含まれているからです。キウバサの製造過程で水分が減らされるので、肉の割合が多い良いキウバサを作るのであれば、当然100グラム以上の肉は材料として欠かせません。

これは良質ですね

これは良質ですね

カバノセの場合、この写真のように成分表を見なくても表面のパッケージに書いてあることが多いです。

上の写真の商品は、100グラム中171グラムなのでなかなか良質。特にカバノセは乾燥タイプのキウバサなので、多いのに越したことはありません。

“100g 〜 z (e) ◯g mięsa” の部分でどれくらいの割合で肉が入っているかを確かめられるので、◯の数字をよくチェックしましょう。パルフキを除いて、100グラム以下は避けた方が無難です。
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赤のラインに注目!

赤のラインに注目!

2つ目は、Eから始まる添加物が含まれているかどうかとその数字の大きさ。

写真のものにはE301やE250、E252が見られますが、これは食品添加物でE番号といいます。

E番号は100番から始まり、〜500まではまだいいのですが、これが500以上になれば危険。キウバサ以外でも見られる添加物なので、ヨーロッパ(欧州連合)で食べ物を買う際は都度チェックすることをおすすめします。

 

値段が高いものは良質

もしパッケージで売られているものを購入するのであれば成分表を見ればいいのですが、出店や精肉店では成分表をチェックできません。

でもそんな場合は値段を見ましょう。値段がすべてです、ほんとに。

安いものにはそれなりの理由があります。特に肉は安いものなど買ってはいけません。私の夫も家族も節約家ですが、やはり安い肉は絶対買いませんね。

 

何の肉から作られる?

ところでソーセージはふつう豚肉から作られますが、それはポーランドのキウバサでもいっしょです。

特に表記がなければ豚肉(wieprzowa)から作られていると思っていいでしょう。でも、豚肉以外の肉から作られるキウバサもよく見られ、そういったものは値段も高くなる傾向にあります。

  • z indyka – 七面鳥
  • wołowa – 牛肉
  • drobiowa – 鶏肉
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    もしこのような表記が見られれば、特別なキウバサなので「ふつうのキウバサが食べたい」ということであれば豚肉のものを選びましょう。

     

    朝食はこんな感じ

    ある日の朝食

    今回の記事は久しぶりの大作になりましたね。気付けば5000文字近くも書いてしまいました (*’o’*)

    ここまで読まれた方は、「よし、ポーランドに行ったらキウバサを買おう!」と思ったはず。残念ながら肉類は日本へ持ち込むことが出来ないので、お土産にはできません。ぜひポーランドで様々なキウバサをご堪能ください。

     

    最後までお読み頂きありがとうございます☆
    あやか
    この記事が役立ったら、イイネ!をお願いします。FBページではここには載せていないポーランド最新情報や注目の記事更新情報をお届けします ^^


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    8 件のコメント

  • Hiroshi Yamaguchi より:

    とても参考になりました。今後とも楽しみに拝見させていただきます。今度はツアーでなく一人でじっくりとポーランドを回ってみたいと思います。

    • ポーランドなび管理人 綾香 より:

      Hiroshi さん
      コメントありがとうございます (*^^*)
      ポーランドに来られたことがあるのですね!個人旅行に役立つ記事をたくさん書いているので、それらが実際に役立てば嬉しいです。
      最近は少し忙しく、更新ペースが遅くなっていますがぜひ定期的にチェックしてください。

  • A.Shingo より:

    綾香さんの情報はとても為になるものが多くてすごく参考になります(^_^)
    ありがとうございます❗
    ぼくも今度8月にポーランドに旅行に行くのでアウシュヴィッツへの行き方等ありがたいです!
    引き続き更新楽しみにしてます🎵

    • Ayaka より:

      嬉しいお言葉、ありがとうございます (*^_^*)
      アウシュヴィッツの行き方はこのブログの中でも一番人気の記事です。
      8月に行かれるならすごく混んでいると思うので、余裕をもってツアー開始1時間前には行かれた方がいいかもしれません。最近私も行くことが多いですが、団体でも30分以上と待たされました。

  • kei より:

    これから約一年ポーランドに住むのですが、キウバサの詳細情報はとても知りたかったのでとても助かります!ありがとうございます!これからスーパーでよく見ていろいろ試してみます:)

    • Ayaka より:

      keiさん
      短期でも長期でもポーランドに住むのなら、キウバサのことは知っておきたいですね (*^^*)
      精肉売り場で直接注文するのはちょっと難易度が高いかもしれませんが、ぜひ大きなスーパーでゆっくりキウバサを吟味してみてください♪

  • ikoccyo より:

    はじめまして。主人の仕事の都合で、2か月前からポーランドに住んでいます。生活に関して一番いろいろとわからないことがあるので、助かっています。こちらでは、スーパーのお肉屋さんなどで、鶏肉のミンチとかお願いしたらしてもらえるのでしょうか?あと、日本では食べたことのない野菜があるので、食べ方など教えていただけるとうれしいです。
    更新をたのしみにしております。

    • Ayaka より:

      ikoccyoさん
      はじめまして、ikoccyoさん。
      駐在員の方のご家族として、こちらに住まわれているのですね。
      きっと近くに同じ事情で来られている方がいたとしても、現地の生活をまるまる共有できるわけではないと思うので、そんな時に当ブログが役立てば嬉しいです!

      さて、お肉屋さんでの鶏肉のミンチをお願いした場合ですが、基本的にミンチはしてくれないと思います。
      ミンチをする機械がないところが多いですし、ミンチを頼んでいる人も見たことがありません。
      ただもしかすると出来るかもしれないので、Proszę zmielić mięso(指で特定の肉をさしながら)プロシェン ズミェリチ ミェンソ と聞いてみてください。
      私も鶏肉のミンチが欲しいと思っていました。豚肉や牛肉はあるんですけどね…。

      日本にはない野菜、季節を問わず何かしら見かけますね。
      私もまだポーランド料理のバリエーションが少ないのですが、そうリクエストしていただけると挑戦するきっかけになります!
      またお母さんに聞きながら、日本人の口にも合いそうなら紹介しようと思います (^o^)

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