個人旅行に便利!ポーランドの列車の種類一覧



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※2017年1月7日更新

旅行に欠かせない交通手段といえば、列車。ポーランドの列車は快適な車両も多く、おすすめの国内移動方法です。

しかし、一歩間違えると快適どころか苦痛な列車の旅になりかねません。料金が特別安いわけでもないのに、こんな列車には乗りたくないですよね…。

・冷/暖房が付いていない
・走行中ものすごくうるさい
・次の到着駅の案内がない
・汚れいて、車内は薄暗い
・トイレが使えたものではない

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しかし旅行者がよく利用するポーランド鉄道PKP(ポーランドのJR)では、このような車両と綺麗な車両を予め区別して乗ることが出来ます。この記事をよく読んで、ポーランドの列車を気持ち良く乗りこなしましょう。

※ポーランドの列車に乗る際の具体的な注意事項は、こちらの記事にまとめています。ぜひ合わせてご覧ください。

ポーランドの列車を利用する前に確認したいこと

2016.01.29

 

ポーランドの列車の種類
1. 主に長距離専門
PKP IC ポーランド鉄道
2. 主に中距離専門
PR プシェボゼ  レギオナルネ
3. 主に短距離専門
OS 10の地方ローカル列車

 

PKPポーランド鉄道

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フルネームはPKP IC(ペカペアイシー)ポーランド鉄道。一般的には略してPKP(ペカペ)といいます。

PKP ICはPKPグループという会社の鉄道部門(以下PKP)の総称であり、国内を長距離で走るこのPKPこそ観光客が最も利用する鉄道。

言わば、ポーランドのJRですね。

PKPが国内で扱う列車の種類は主に、EIP/EIC/IC/TLK、この4種類。これらの列車は短距離で乗ることもできますが短距離であればある程、料金の高さが際立ちます。

よって、時刻表の関係でよっぽど乗らざるを得ないという状況を除いて、ICには乗ることがあってもEIPやEICに乗る利用者はまずいないでしょう。

 

EIP EIC IC TLK

EIP  Express InterCity Premium

参考移動時間
ワルシャワ–クラクフ 2:22–32
ワルシャワ–グダニスク2:51–2:55
移動範囲
ワルシャワ–グディニャ方面
ワルシャワ–クラクフ方面
ワルシャワ–ヴロツワフ方面
ワルシャワ–カトヴィツェ/グリヴィツェ/ビエルスコ・ビャウワ方面


EIPはイタリア製の車両、ペンドリーノ(Pendorino)を導入した国内最速列車。全席指定制の快適で静かな車内、2017年現在最大時速200キロ(将来的には最大時速230キロ)の速さで移動できるのが最大の魅力です。IC/TLKやバスでの移動時間と比べて最大2倍以上の早さで目的地に到着することができるので、観光客の長距離移動手段としては最も人気。ちなみに各駅到着時にはショパンのノクターンが流れ、無料のドリンクサービスがあります。現時点でWi-Fiは完備されていませんが、将来的には全車両完備予定。

EIC  Express InterCity

参考移動時間
ワルシャワ–クラクフ 2:25
ワルシャワ–グダニスク2:56–3:04
移動方面 ポーランド全域



EIP同様、全席指定制列車。EIPの次に速いのがEICといわれますが、ペンドリーノの最大時速が200キロである2017年現在ではEIPもEICもほぼ同等の速度です。現時点での大きな違いは主に2つあり、1つ目は車両。ペンドリーノは2014年冬に導入された新しい車両であるのに対してEICの車両は約10年前のものも多く(ほとんどはリニューアル済み)、TLKよりはかなり快適なものの、EIPよりは劣りICとは同等、またはICの車両によってはICの方が快適なこともたまにあります。2つ目に移動方面の多さ。EIPは将来的に路線が増えることはあってもEICのように国内全てを走るようになるまではかなりの時間を要すると思います。またEIC一等では無料ドリンクとスナックのサービスがあり、ほとんどの車体がWi-Fi完備となっています。

IC  InterCity

参考移動時間
ワルシャワ–クラクフ現在なし
ワルシャワ–グダニスク3:31–5:53
移動方面 ポーランド全域



ここからEIP/EICと比べ、速度と料金の面で差がでてきます。ICは全席指定制の最大時速160キロの列車。寝台列車もあるので長距離では最大7時間ほど走るものもあります。また行先によってはEICと移動時間が変わらないこともありますが、観光客がよく利用する行先での長距離移動ではEIP/EICの方が移動時間は短いです。ただし料金を考慮に入れるとICの方がお得なこともあります。例えば人気方面のワルシャワ〜クラクフでは、EIP/EICと比べ最大2時間半遅い列車もあれば、たった30分の違いだけ(しかし料金は遅いものと同じ)という場合もあるので、どちらを選ぶかは乗客次第。車両自体は古いものの多くがリニューアルされており、乗り心地は悪くありません。2016年からは新しい車両が導入される予定なのでますます快適になると思います。Wi-Fiは車両によっては完備されておらず、無料ドリンクのサービスはありません。

TLK  Twoje linie kolejowe

参考移動時間
ワルシャワ–クラクフ 2:57–4:53
ワルシャワ–グダニスク4:03–5:27
移動方面 ポーランド全域



基本的には速度も路線もICと同じですが決定的な違いは車両。TLKは古い車両のみを導入しているため、快適性に乏しく、冷暖房機能はなし、トイレなんて使えたものではありません。それでもって値段はICと全く同じ。これに乗る場合はスケジュールの関係でどうしてもTLKしか使わざるを得ない状況のみというポーランド人も多いです。30分程度の短距離であれば冷暖房なしでも我慢できるかもしれませんが、夏冬のTLKでの長距離移動はなるべく避けましょう。しかしそんなTLKでもほぼ全席指定制です。観光シーズンは他の列車がすぐに満席となり、当日乗車券を買うとなると立ってでもこれに乗らないといけないことがあるので、観光シーズンの長距離移動は気をつけて下さい。Wi-Fiはなく、もちろん無料ドリンクもありません。

※写真の座席はセカンドクラスです。

 

プシェボゼ レギオナルネ

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プシェボゼ  レギオナルネ(以下PR)は地方交通という意味。

中距離移動で利用されることが多い鉄道会社ですが、ポーランド国内全ての地方を走るのでワルシャワ〜クラクフなど長距離列車を運行することもあります。

しかし現在は経済的事情により長距離路線は減りました。

またPRは前述のTLKと同等(快適性△、冷暖房なし)かそれを下回る品質の古い車両を持つので、中距離移動をする際はできればPRよりPKPまたはバスで移動した方がいいでしょう。

メリットはIC/TLKと比べてPRの方が格段に料金が安いことですが、その分利用客もいいとは言えません。

夏休みシーズンに入ると長距離でも片道1ズゥオティのセールをやっていたりと、イメージ的には「離れた都市にある大学に進学した地方出身の学生が帰省時に利用するための列車」です。

それでも短距離移動でローカル列車とスケジュールが合わない場合に使う程度であれば問題ないでしょう。

PRが国内で主に扱う列車の種類はRとIR。Rは各駅停車、IRは快速です。

 

OS 地方ローカル列車

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地方の鉄道会社が運行する列車です。

このようなローカル列車はOS(osobowy–オソボヴェ)と略され、その鉄道会社を所有する地方や県によってどのOSを指すかは変わってきます。

これらの列車は通常、県内や地方内移動のみでの短距離路線中心で利用されますが、観光シーズンになるとグダニスクのOSがワルシャワまでの長距離列車を運行したりとローカル電車でも需要がある地域では限定的に長距離列車を運行することがあります。ローカル列車の長距離路線は案外快適なのでおすすめ。

車両は比較的新しいものが多いですが結構古いものもあります(特にコレイェ・シロンスキェ!)。こればかりは電車が来てみないと分かりません。
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10の地方ローカル鉄道会社一覧

Szybka Kolej Miejska w Warszawie
SKM シュブカ ・コレイ・ミエイスカ  ヴ  バルシャヴィエ
ポーランド中部マゾフシェ県
ショパン空港からワルシャワ中心部を結び、その近郊を6つの路線で走る。

Koleje Mazowieckie
KM コレイェ ・マゾヴィツキェ
ポーランド中部マゾフシェ県
首都ワルシャワを中心にマゾフシェ県全域を走る列車。電車本数が多いのが特徴。

Warszawska Kolej Dojazdowa
WKD バルシャバ・コレイ・ドジャズドバ
ポーランド中部ポモージェ県
ワルシャワ・シルドミエシチェ駅からグロヂスク・マゾフシェ・ラドンスカ駅まで(起点から終点まで約1時間)を走る通勤鉄道。この鉄道のみ自社の線路がある。

Arriva RP
アライヴァ  アルペ
ポーランド北部クヤヴィ=ポモージェ県
トルン、ブィドゴシュチュ、グルジョンツ

⑤  Koleje Dolnośląskie
KD コレイェ ・ドルノシロンスキェ
ポーランド南西部ドルヌィ・シロンスク県
ヴロツワフ、ボレスワヴィエツ、イェレニャ・グラ、ブジェグ、シフィドニツァ

Koleje Wielkopolskie
KW コレイェ ・ヴィエルカポルスキエ
ポーランド中西部ヴィエルコポルスカ県
グニェズノ、カリシュ、ポズナニ

Koleje Śląskie
KŚ コレイェ ・シロンスキェ
ポーランド南部シロンスク県
カトヴィツェ、グリヴィツェ、チェンストホヴァ、ビエルスコ・ビャウワ

Szybka Kolej Miejska w Trójmieście
SKMT シュブカ ・コレイ ・ミエイスカ  ヴ トルイミエシチェ
ポーランド北部<ポモージェ県>
グダニスク、ソポト、グディニャ

Łódzka Kolej Aglomeracyjna
ŁKA ウヅカ・コレイ・アグロメラツィナ
ポーランド中部<ウッチ県>
ウッチを起点として5つの路線をそれぞれのカラーに分けている。

Koleje Małopolskie
KMŁ コレイェ・マウォポルスキエ
南ポーランド<マウォポルスカ県>
クラクフ、タルヌフ、ヴィエリチカ

 

ポーランドにある鉄道会社の列車に関するまとめは以上となります。

列車のスケジュール、乗車券割引情報など他にも列車について役立つ記事を書いているので、実際に利用を検討されている方はこちらもお読みください。

ポーランドの列車をお得に乗りこなす!8つの割引

2015.11.22

必読!列車の時刻やスケジュールの調べ方

2015.11.18

 

最後までお読み頂きありがとうございます☆
あやか
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3 件のコメント

  • 杉田 雄二 より:

    貴重な情報ありがとうございます。今ポーランドに来ていますが、鉄道を利用してみたいと思います。インターネットで予約した後、プリントアウトしなくてもメールを受信したタブレットを持参すれば、駅で何か手続きしなくてもいいのでしょうか? プリンターがありませんのでお尋ねします。

    • Ayaka より:

      杉田様

      インターネットでチケットを購入するとQRコードのあるPDFファイルが届きます。
      印刷する必要はありませんが、画面の大きさの問題でスマホよりタブレットで見せたほうがいいと思います。
      また、チケットにある乗客名と実際に乗客している人の名前は一致しなければなりません。

      • 杉田 雄二 より:

        ありがとうございました。こういった情報は実際には大切でどうしようかと思っていました。応答が遅くなりましてすみません。

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