成人洗礼を受け、結婚するまでの一連の流れ 後編



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この記事をご覧になる方へ
この記事はポーランドで成人洗礼を受け、カトリック教会で結婚した私の体験談です。同じカトリック教会でも準備の進め方が異なる可能性もあるので、参考までにご覧ください。

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続きものなので前の記事を読んでいない方はぜひこちらもお読みください。

成人洗礼を受け、結婚するまでの一連の流れ 前編

2015.11.06

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前の記事では、洗礼を授かるまでの出来事を3つに分けて書きました。こちらでは、洗礼を授かってから結婚式を挙げるまでの流れを書いていきます。

 

このページの目次
1. 勉強会に半年ほど通う
2. 洗礼に必要な書類集め
3. 洗礼を授かるまでの儀式
4. 洗礼を授かる
5. 神父さんとインタビュー
6. 結婚講座を受ける
7. 教会で結婚式を挙げる

 

洗礼を授かる

洗礼式(2014年4月)

洗礼式(2015年4月)

私は復活祭の直前に行われるミサ(Wielka Sobota:ヴィエルカ ソボタ/聖土曜日)で洗礼を授かりました。

写真は私が真ん中で左は夫、右は勉強会でお世話になった神父さんです。

神父さんは私の住む街の、唯一英語が話せる方なので、ずーっとお世話になりっぱなしです。最近ではポーランド語で会話をするようにもなりましたが…。

ちなみに私のゴッドファーザーは夫。

夫がゴッドファーザーという人は珍しいのではないでしょうか。この写真の彼は私の婚約者(当時)としてではなくゴッドファーザーとして写っています。

補足説明
ゴッドファーザー(代父) とは、キリスト教の伝統的教派(カトリックや正教会)において、洗礼式に立会い、神に対する契約の証人となる役割の者を言いいます。男性の場合は代父(だいふ)、女性の場合代母。代父母は、洗礼の立会人となるばかりでなく、洗礼後も、教会生活における親として、信仰生活の導き手となることが求められています。—Wikipedia

 

洗礼はスタート

大聖堂でのミサだったので後ろには2千人を超えるほどの人々がいました。

photo: flickr by Roman Catholic Archdiocese

photo: flickr by Roman Catholic Archdiocese

かなり緊張しましたが、司祭から直接授かった洗礼はとても感動的。

成人洗礼の儀式は、その時に何人洗礼を受けるかにもよると思うのですが40分以上と長かったです。

ただその分、「もうカトリック教徒なんだ」と自覚が湧いてきました。

長い勉強会の後に洗礼を授かったキリスト教徒は、この儀式がゴールだと感じてしまいますが、ここからがスタート。

洗礼を授かると、洗礼以前の罪がすべて赦(ゆる)されるのでまっさらな状態になります。そういう意味では成人洗礼も幼児洗礼とあまり変わりません。

ミサ終了後は神父さんや家族から十字架のネックレスやイコン、ロザリオなどのプレゼントをもらいました。

家に帰った後も「おめでとう!」とみんながハグをしてくれて温かい時間を過ごし、無事に長い1日が終了。

実はこのミサ、夜9時から始まって0時半くらいに終わるという1年の内で最も長いミサなのです。

1日も長く感じるはずですね。

 

神父さんとインタビュー

洗礼後は、カトリックの結婚ならではのインタビューがありました。

 

インタビューをする理由

離婚を一切認めないカトリックだからこそ、質問もそれなりに深いです。

  • いつ、どうやって出会ったのか
  • 自分たちの意思で結婚したか
  • 相手に隠し事はしていないか
  • お互いに夫婦として努力をするか
  • 子どもを産めるか、つくりたいか
  • 何か病気は持っていないか

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インタビューではこういったことを1人ずつ、神父さんに聞かれます。

随分とこまかく、ふつうの人なら「ほっといてよ!」と思うような内容ばかりですね。私はともかく、夫は高校卒業試験の結果(マトゥラ)を提出しないといけなかったのですが、教会側はしっかりとコピーをとって保管していました。

なぜ、そこまでするのか?

それは万が一、相手が重大な嘘をついていてそれが原因で 「教会と自分たちのこれからについて話し合いたい」という状況になった場合、この教会での記録が証拠となって神父さんたちは夫婦の話を聞くことができるからです。

また、こうやって事前に確認することで「こんなはずじゃなかった!」という事態を未然に防げるかもしれません。

そのため、インタビューは1人ずつ行い、お互いの発言に相違がないか慎重にチェックされるのです。
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※婚姻の解消については、関連記事の「4. 婚姻の無効」もご覧ください。

キリスト教、カトリックってどんな教派?

2015.12.11

 

子どもに対する考え方

質問の1つにある「子どもを産めるか、つくりたいか」についてですが、実はカトリックでは「子どもをつくらない」という選択肢はありません。

「夫婦なら子どもができて当たり前。どんどん産みなさい。」(当然、育てられないなんてことがないよう計画的に)と教えられているからです。

もし、どちらかが医学的に “子どもをつくることができない身体” であれば、そればかりは仕方ありません。

ただ子どもをつくる能力があるないに関わらず、「子どもは好きじゃないから欲しくない」というのは問題発言。

それなら最初から結婚しなかったのに!という事態にもなり兼ねません。

 

実は危険だった私との結婚

にしても、カトリック教徒がカトリック教徒以外と結婚するとしたら

超リスキー

だと思いませんか?

もしカトリックではない方が別れを一方的に告げ、行方をくらませたらカトリックである方はずっと孤独を背負って生きていかなければならないのです。

実際にそんな人が夫の身近にいるそう。

カトリックでも法律上の離婚はできますが、 教会での離婚はありません(死別は除いて)。再婚でもしたら、もうその時点で黒い羊(異端者)です。

私の夫は、私がカトリックじゃなくても結婚するつもりだったようですが、もし私が彼の立場だったら相当悩みます。

しかも私たちの場合、交際から婚約まで1ヶ月ちょっとですから。プロポーズの前は、「カトリックになる」なんて、私は一言も言っていません。

 

結婚講座を受ける

結婚講座だけで検索してもらってもすぐ情報が見つかります。

カトリック教会では配偶者になる者のどちらか1人でもカトリックの場合、この講座を受けなければなりません。

 

結婚講座はどんな内容?

この講座を数回受けて、ようやく結婚の許可が教会から下りるのですが、何回受けるか、詳しい講義内容やプログラムなどは教会によって違うようです。

私たちは全6回だったと思いますが、12回なんていう教会(日本)もあるようでビックリしました。このどれか1回でも逃すと、許可は下りません。

気になる講義の内容は、

・カトリックの結婚の考え方
・家族で問題が起きたときの解決法
・子どもを産むということ
・具体的な子どものつくり方

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私たちの時は子どもがテーマの講義が多く、それはもう保健体育の授業並み。

子どもを産むために必要な知識(女性の体の話が中心)はすべて教えてくれました。というより、叩き込まれました。
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ちなみに性の分野についてはお義母さんが講義を担当していたので、最終2回は家で講座を受けることに。

各回2時間半以上はやっていたと思います。しかも話を聞くだけではありません。実際に、基礎体温などを1ヶ月記録して提出しなければならないのです。

子どもを授かるにしても、ある程度しくみを理解しておかないと授かりにくいので、授かりやすい日を把握する練習として、です。もちろんお義母さんが経過を都度チェックして、コメント。

でも日本の教会でここまでやるかは分かりません。プライバシー主張が激しい日本なので、やらなさそうな気がします。

そこまでするのかと引いてしまう方もいるかもしれませんが、それくらいカトリックにおいて「子どもを授かる」ということはとても重要なことなのです。

 

教会で結婚式を挙げる

もうこれに関しては何も書くことはありません。上の見出し通りですね。

私たちの結婚式

私たちの結婚式

以上、6つに分けて書いてきたことを経て私たちは結婚しました!

本当に大変でした

でも、だからといって結婚を躊躇する理由にはなりません。今思えば、これらを半年ちょっとで終わらせたのであっという間だった気がします。

私には国際結婚ならではの大変さもありましたが、もしかしたら日本の結婚式の方がずっと大変だったかもしれません。結婚式の前に何回も綿密な打ち合わせをしたり、仲人を頼んだり、催し物を考えたり、引き出物は何にしようかとか。

もちろんその分思い出に残る素敵な式になると思いますが、結婚式だけであればかなり楽だったでしょうね ^^;

 

もし、これを読んでいる方の中で私と似たような境遇の方がいれば私は心からあなたを応援します。すべての人に神の祝福がありますように。

 

最後までお読み頂きありがとうございます☆
あやか
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