成人洗礼を受け、結婚するまでの一連の流れ 前編



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この記事はポーランドで成人洗礼を受け、カトリック教会で結婚した私の体験談です。同じカトリック教会でも準備の進め方が異なる可能性もあるので、参考までにご覧ください。
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洗礼から結婚までの一連の流れを7ステップでまとめてみました。長くなるので記事を前編と後編に分け、こちらの前編では1〜3までを紹介しています。

カトリックに関してはこちらの記事も参考にお読みください。

キリスト教、カトリックってどんな教派?

2015.12.11

 

このページの目次
1. 勉強会に半年ほど通う
2. 洗礼に必要な書類集め
3. 洗礼を授かるまでの儀式
4. 洗礼を授かる
5. 神父さんとインタビュー
6. 結婚講座を受ける
7. 教会で結婚式を挙げる

 

勉強会に半年ほど通う

「カトリックになりたい!」と言っても、きちんと勉強をしてからでないと成人洗礼を授かることはできません。

通常、教会で行われる勉強会に半年〜1年程参加した上で、最後まで、洗礼を授かりたいという意志を持つ者だけが洗礼を授かることができます。

 

勉強会はタイミングが大事

多くの成人洗礼式は、復活祭前のミサ(Wielka Sobota:ヴィエルカ ソボタ/聖土曜日)で行われるようですが、それ以外の日で行われる場合はよっぽど志願者が多い時だけだそう。

このため、復活祭が終わったあたりで勉強会を開始する教会がほとんど。

カトリック教徒として成人洗礼を考えている方は、このタイミングを逃さないように注意しましょう。

私の場合、勉強会に参加しようにも日本を離れる直前だったので、日本の教会で勉強することはできませんでした。

そこで、ポーランドで勉強をすることになったのですが、やはり、勉強会は通常ポーランド語で行われます。
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わたし
っていっても、ポーランド語なんて分からないし…。

 

でもなんと偶然

今住んでいる場所の近くの教会に英語が話せる神父さんがいたのです!

若いポーランド人でも英語を話せる人は珍しいのに、英語が話せる神父さんに巡り会えたことはびっくりでした。

しかもこんな近くに…!

その神父さんは私が来る数ヶ月ほど前にシカゴの教会での任務を終えたそうです。もちろん快く、プライベートレッスンを引き受けてくださいました。

 

決して楽ではなかった勉強

肝心の勉強ですが、私は最短の半年(週1の90分)で終わらせたので、それはそれはものすごい量のテキストを一気に読み進めなければいけませんでした。

A4サイズよりもずっと大きい本を、1回のレッスンにつき12ページほど前もって読んでくるのですが、宗教用語ばかりで見たこともない単語が大量。

英語は専門だったので、ネイティヴでも使わないような単語は多く知っていたのですが、そんな私でも神父さんに与えられた本は全て辞書片手に読みました。

何より知識と理解するスピードがまったく追いつかず、「もう洗礼は今やらない!」なんて何度思ったことか。

ポーランド語の語学コースにも毎日通っていたので正直しんどかったです。テストはなかったのでその面では楽でした。

レッスンごとに質問形式でおさらいをされるときはハラハラしましたが、レッスン自体は興味深い話もたくさん聞くことができたので今思えば苦労しながらも勉強しておいて良かったと思います。
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私はかわいそうな妻?

そんな中、周りの人に勘違いしてほしくなかったことが1つだけありました。

私が「洗礼のために勉強をしている」と言うと「ここの家族がカトリックだから洗礼をしないといけないんだね…」という感じで、ちょっとかわいそうな妻に見られることがよくあったんです。

でも洗礼を授かると決めたのは自分。

夫はその機会を与えただけで、まったく強要などされていません。説得されて渋々なる人もいると思いますが、私はこれで良かったと思っています。

 

洗礼に必要な書類集め

そして、勉強会を始めて数ヶ月経ったところで神父さんにこう言われました。

 

カトリック教会は世界に1つ

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神父さん
これまで日本で居住していた全ての街の、そこを管轄するカトリック教会を調べてくれないかな。で、そこの神父さんに「洗礼を受けたことがないという証明」を書いてもらって、その原本をこちらに提出してほしい。英語でお願いして書いてもらってね。
わたし
どうして、「洗礼を受けたことがないという証明」が必要なんでしょうか?
神父M
それは、洗礼は一度しか授けられないから。だから各教会の名簿に君の名前がないことをきちんと確認してもらうんだよ。
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なんと徹底的な…!

でもこの時、「カトリック教会って世界に一つなんだ」と思いました。

ポーランドも日本の教会も横つながりなんですよ。洗礼を授かった後あらゆる場面で実感するようになりましたが、これがカトリックの良いところです。

旅行中どこへ行っても、どんなに小さな街でも島でもカトリック教会だけはほぼ絶対あるので日曜日にミサへ行けないなんてことはまずありません。

しかもミサの進め方も世界共通なので違う国に行っても戸惑うことはなし。

というわけで、日本のカトリック教会に連絡すると詳しい説明がなくとも、すんなりと理解してくれました。

 

すんなりいかない書類集め

原本提出が少々厄介でした。

直筆サインが必要な為、メールでの添付ファイルは一切認められないようで、そうなると直接貰いに行くか手紙で送ってもらうしか方法はありません。

私は日本では2つの街に居住していたので証明書2枚をもらう必要がありました。でもタイミング良く、ちょうど日本へ一時帰国をする予定があったので、その時に直接この2つの教会へ行き、証明書を書いてもらうことにしたのです。

補足説明
教会から直接原本を送ってもらう場合、その書類に書いてもらわなければいけない必要事項をきちんと電話やメールで伝えておく必要があります。もし証明書に決まったフォーマットがないのであれば(私の場合はありませんでした)サンプルを作成し、教会のメールアドレスに添付して送っておくといいかもしれません。

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そうして一時帰国の日となり、証明書を手に入れるために教会を訪れるのですが、2件目でまさかのハプニング。

神父さん、
約束忘れて不在

仕方ないのですが、日を改めることが出来ない状況だっただけに焦る私たち。

神父さんには、証明書を書いて実家に送ってもらえるよう伝言を残し、2つ目の証明書は手にできなかったままポーランドへ帰国しました。すると、後日

お父さん
神父さんから現金書留が届いた。

なぜ現金書留?!と思いつつ、封筒を開けてもらうと、なんと献金したはずのお金が入っていたそうです。

お留守番をしていた人に「これは献金と切手代なんで…」と渡したお金だったのですが、どうやらうまく伝わっていなかったようで「お返しします」とのこと。

ご丁寧に長い謝罪の手紙まで入っていました(達筆すぎて読めなかった…)。そして、その封筒にいっしょに入っていた証明書の原本を日本からポーランドまで送ってもらい、無事に問題解決。

あ。もう一枚、その時に必要な書類がありました!それは、結婚したことがないことを証明する書類です。

ただこれに関しては、教会ごとに貰う必要はなく三親等以内の家族1人と神父さんにサインをしてもらうだけという、ごくシンプルなものでした。

というわけで、日本の教会で必要だった書類は以下の2つです。

  • 未洗礼を証明する書類
  • 教会での未婚を証明する書類

 

 

洗礼を授かるまでの儀式

勉強会と同時進行で洗礼に向けて4つの式(準備)に参加しました。

 

伝統的な4つの式

これは、入門式洗礼志願式入信式堅信式の順に進んでいきます。

photo: flickr by Roman Catholic Archdiocese

photo: flickr by Roman Catholic Archdiocese

どの勉強段階のタイミングでやるかは差があるようで「ここまで勉強したら、次は入信式をしないとその先は勉強できない」というわけではなく、ただおおまかな目安はあるようでした。

各式がどのようなものかは名前でだいたいイメージ出来るかと思います。

私の場合、プライベートレッスンを受けていたのでこのような式に参加して初めて、他の勉強会に参加しているグループの求道者たちに会いました。

式はポーランド語で行われましたが、その都度神父さんがプログラムを英語で用意してくれたり事前に説明をしっかりしてくれたので理解しやすかったです。

また、同じ街に住む日本語が話せるポーランド人女性の方が同時通訳をしてくれたこともありました。
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こうしていよいよ洗礼を授かるのですが、本当に、海外にいながらも恵まれた環境で勉強し、洗礼に臨むことができたことを嬉しく思います。

 

後編はこちらの記事にお進み下さい。

成人洗礼を受け、結婚するまでの一連の流れ 後編

2015.11.07

 

最後までお読み頂きありがとうございます☆
あやか
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